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お正月に欠かせない【おせち】の由来とお重の中身

2015年12月30日更新
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お正月の楽しみのひとつ、【おせち料理】ですが、その内容には、家族の幸せを願うたくさんのしきたりや由来があります。今日は、おせち料理の由来と、一の重から五の重までの重詰めの内容、おせちをいただく時に欠かせない【祝箸】について、ご紹介させていただきます。

正統派おせちのお重は五段重ね

口取り・祝い肴【一の重】

口取り・祝い肴【一の重】

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一番上の段、【一の重】は、お正月を祝うのにふさわしい、「祝い肴」を詰めます。欠かすことができない「三つ肴」をはじめ、魔除けの紅と清浄の白とを表す紅白かまぼこ、知識や文化の発達を願う伊達巻き、喜ぶに掛けられた昆布巻き、蓄財につながる栗きんとん、長寿を願うちょろぎを詰めています。

【一の重】に欠かせない「三つ肴」

【一の重】に欠かせない「三つ肴」

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一に重に欠かせない三つ肴とは、数の子、田作り、黒豆の事です。それぞれ、子孫繁栄、豊作祈願、勤勉に丈夫で元気に暮らせるようにという、願いが込められています。関西では、黒豆か田作りの代わりに、代々家が続き、たたいて身を開き開運を願う、たたきごぼうが詰められます。

縁起の良い海の幸の焼物を詰める【二の重】

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お煮しめが詰められた【三の重】

お煮しめが詰められた【三の重】

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三の重には、家族が仲良く結ばれるようにと願いを込めた、「お煮しめ」を詰めます。将来の見通しがきくようにとれんこん、子孫繁栄を願う里芋、頭となって出世をするようにと八つ頭、大きな芽が出てめでたいくわい、家が代々続くようにとごぼうなどを中心に煮しめます。

日持ちする酢の物や和え物の【与の重】

日持ちする酢の物や和え物の【与の重】

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四段目の重は、忌み数字の「四」は使わず、「与の重」としています。こちらには、日持ちする酢の物や和え物を詰めていきます。おめでたい紅白の色をしており、根菜のように根を張るようにと紅白なます、邪気を祓い不老長寿の象徴である、菊に見立てた菊花かぶを詰めます。

控えの重と言われる【五の重】

五の重は「控えの重」と言われ、年神様から授かった福を詰める場所として、空けておきます。ここまでが、正統派の五段重ですが、現在では1~3段のお重が主流になり、家族の好物などもメニューに入れて、オリジナリティあふれるおせちを楽しむようになっています。

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祝い箸でいただきましょう

祝い箸の正しい使い方

祝い箸の正しい使い方

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おせちの準備と共に、祝い箸の用意もしましょう。祝い箸にも、しきたりがあります。大晦日に、その家の家長が家族の名前を箸袋にそれぞれ記入して供えておきます。そして元旦に使い、自分で清めながら(洗いながら)、松の内(7日まで)の間、同じ箸を使います。サイズは末広がりの八寸=約24cmとなっています。

祝箸の呼び方とその意味の由来は…

両口が使える形から【両口箸】

両口が使える形から【両口箸】

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祝い箸には色々な呼び方があります。両方の箸が細くなっていて、両口が使える事から【両口箸】とも呼ばれています。片方は人が、そしてもう片方は年神さまのためのもので、神人供食を表し、お供えものを分かち合うことで新年を祝い、幸せを授かるという意味があります。

折れにくい柳の木が材質【柳箸】

折れにくい柳の木が材質【柳箸】

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祝い箸の素材は、お祝いの席で箸が折れたりするのを忌み嫌うことから、丈夫で折れにくい柳の木が使われています。そのことから、【柳箸】とも呼ばれています。

中ほどが太く俵を表している事で【俵箸】

中ほどが太く俵を表している事で【俵箸】

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祝い箸の中ほどは太めにできています。それは、五穀豊穣を願って米俵の形を模っているからです。そんなことから、【俵箸】とも呼ばれています。この他にもまだまだ、願いを込めた様々な呼び方が存在します。


おせち料理や祝い箸には、様々な願いを込めたしきたりや名称がありますね。みなさまのお住まいになる町は、どんなお正月でしょうか。みなさまにとって、幸多い一年になりますように。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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