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実践スローライフ! 日本の暮らしの道具“荒物”を見直そう

2015年07月28日更新

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荒物(あらもの)とは、ほうき・ちりとり、はたき、ざるなどの、簡単なつくりの家庭用品。今、日本でも荒物が見直され、海外からも注目されているといいます。その魅力は、“用の美”を体現するデザインと、身の丈の手作り感。実用面でも◎の暮らしの道具たちをもう一度取り入れて、スローライフを実践してみませんか?

今見直される荒物雑貨の魅力

“荒物”ってどんなもの?

“荒物”ってどんなもの?

出典:https://thomasgittel.wordpress.com/2014/01/18/edo-tokyo-freilicht-architekturmuseum-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%9F%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%AE%E5%9C%92/

ひと昔前は、町の商店街に必ずと言っていいほど「荒物屋さん」があり、なべやたわし、ほうきにはたき、バケツやかごなど、生活に必要な簡単なつくりの暮らしの道具が売られていました。大量生産品でも芸術品でもない、ふだんの生活に使われるための中量生産品。それがいわゆる“荒物雑貨”です。

日本だけでなく、海外での企画展も

日本だけでなく、海外での企画展も

出典:http://www.merci-merci.com/fr/news/merci-presente-remue-menage/

荒物雑貨の取り扱いでは、東京馬喰町の「松野屋」さんが有名です。ここ数年、松野屋さんの暮らしの道具を扱った企画展がさまざま開かれています。国内だけでなく、2013年にはメゾン・エ・オブジェ・パリに出展、2014年には同じくパリのmerciで企画展が開かれるなど、海外でも人気が高まっています。

夏の暑さを和らげる「すだれ」もその一つ

夏の暑さを和らげる「すだれ」もその一つ

スタイルストアでも、松野屋店主・松野弘さんセレクトの雑貨を取り扱っています。この「さつまのひごすだれ」は材料も生産も純国産の丁寧なつくり。最近は見かけることも少なくなりましたが、強い日差しを和らげて風は通す「すだれ」はやっぱり優れモノ。猛暑日が続く現代の夏にこそ取り入れたい、先人の知恵ですね。

さつまのひごすだれ >>

見直される理由にはスローライフへの回帰も

見直される理由にはスローライフへの回帰も

さて、このように今、荒物が注目される理由は何でしょう? 懐かしさ、自然素材の優しさ、素朴な形…いろいろありそうですが、やっぱり大きな理由の一つは「エコ」ですよね。たとえば、毎日の買い物にこんなカゴを取り入れれば、日々ポリ袋を消費する罪悪感から解放されて、スローライフへ1歩近づきそうです。

アラログバスケット オーバルバッグ >>

荒物で行う家事は、実は作業効率が良い

「エコ」と「便利」は意外と両立します

家事をする道具と聞かれたら、掃除機、洗濯機、食洗機…家電製品ばかりが思い浮かびませんか? でも、もっと簡単な道具もあるんです。そう!それが荒物雑貨たち。もちろん、進化した家電製品のありがたさも享受しつつ、日々の暮らしにちょこっと荒物たちを取り入れると、エコなだけでなく、実は意外と便利なんです。

今日から「ほうき」を掃除の主役に

今日から「ほうき」を掃除の主役に

フローリングや畳の部屋の掃除ならば、ほうきでサッと掃いてしまえば手早く済みます。掃除機を出してくるよりも手軽ですし、日々の掃除にはこれで充分。ついでに水拭きもすれば、よりさっぱりします。こちらのほうきはドイツ製で、色づかいもオシャレ。デッキブラシやミニほうき、ちりとりもシリーズで揃っています。

REDECKER/ブルーム >>

「洗濯板」を使えば落ちにくい汚れもスッキリ

「洗濯板」を使えば落ちにくい汚れもスッキリ

最近ではなかなか見かけなくなった木の洗濯板は、あると便利な優れモノ。袖口や襟など、汚れが落ちにくい部分をささっと手洗いしてから洗濯機に入れれば、仕上がりが断然違います。もちろん、軽い少量の汚れものなら洗濯板で洗うだけでOK。電気も時間も節約できます。石けんやヒノキの香りで、気持ちもリフレッシュ!

woodpecker/ひのきの洗濯板 >>

台所仕事は「たわし」で効率アップ!

台所仕事は「たわし」で効率アップ!

ざるやおろし金などを洗うときには、スポンジよりもたわしが便利です。細かい目の中の汚れもきれいに流せます。こんな自然素材のたわしなら、野菜洗いにも最適! ゴボウやジャガイモなどの泥落としもささっと済んでとてもきれいになるので、皮をむかずにそのまま調理もできます。台所仕事の効率もアップしますね。

東屋/束子 >>

「すり鉢」なら自分好みの擦り加減に

「すり鉢」なら自分好みの擦り加減に

最近は便利な品も多く、すり鉢とすりこ木の出番もなかなかないかもしれませんが、これもやっぱりあると便利。小さいものなら、胡麻を擦ってそのまま胡麻和えに。大きいものがあれば、とろろを擦ったり、つくねをつくるときなどにも使えます。ミルサーやフードプロセッサーでは出せない、自分好みの加減に仕上がります。

すり鉢&すりこ木 >>

素材や形も荒物雑貨の魅力

自然素材の道具を使う心地よさ

ご紹介した洗濯板やたわしなどもそうですが、日本で古くから使われている道具には、自然素材でつくられたものがたくさんありました。家内制手工業で作られている荒物雑貨は、今だに木やつるなど自然素材を使って作られているものが主流。そうした素材感も荒物雑貨の魅力の1つです。

素朴ながら長く使い続けられる丸イス

素朴ながら長く使い続けられる丸イス

作業の途中にちょっとひと休みしたいとき、こんなイスがあると便利です。台所などの狭い作業スペースにも置けるサイズなのがうれしいですね。

日本の丸椅子 >>

ナチュラルインテリアに馴染む木のカゴ

ナチュラルインテリアに馴染む木のカゴ

こまごましたものをまとめておくのに便利なサイズのカゴ。キッチン周りのリネン類や、手芸道具などの収納にもぴったりです。リビングに置いても違和感ないデザインでありながら、まさに町の荒物屋さんで手に入りそうなお値打ちな価格も大きな魅力!

ウッディラウンドバスケット >>


すっかり大量生産・大量消費に慣れてしまった私たち世代。でもその一方で、物や時間を大切にするスローライフにも憧れています。荒物には、形や素材の魅力とともに、そんな丁寧な暮らしを実現する力も詰まっています。少しずつ、日々の暮らしに取り入れていきたいですね。

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