インタビュー&ゲストコラム

清原さんの旅手帖-ドイツ編 第一楽章 ベルリンフィルで世界一の音に触れる

2017年02月09日更新

こんにちは。
滋賀県在住の清原みどりです。

私は、国内でたったひとつの「ふくさ」
の専門メーカー、株式会社清原が
提案するブランド「和奏(わかな)」の
ブランドマネージャーをしています。

趣味はクラシック音楽鑑賞やバイオリンの
演奏、そして国内外問わず旅をすること。
もともとは海外へ行くことに苦手意識が
ありましたが、ここ数年は一年で海外
滞在日数が約50日。台湾は20回以上
渡航しています。

私は海外に行くと「観光」より「日常」に
関心があるので、
台湾で現地の語学学校に通ってみたり、
フィリピンや香港で日本人が経営している
会社を見学したり、アメリカで従弟の
ホームステイ先で一緒に生活したり、と
その土地でしかできない体験が大好きです。

さて、今回は2016年に私が訪れた
ベルリンについての旅手帖を書かせて
いただきます。
私にとって、本当に素晴らしい経験と
学びがあった一週間。

一緒に楽しんでいただければ幸いです。


序章 ベルリンに行くと決めたわけ

ベルリンに行くと決めたのは5月の終わり。
なんとなくの会話の中で、
突然質問されたのです。

「あなたの夢」

こういう質問って、あらかじめされると
分かっていると大抵準備した答えは
「人に聞かせるための答え」
になってしまいます。

が、こう聞かれたら口をついて出る
言葉を発するしかなくて、私は
「ベルリンに行きたい」と言いました。

色々と話は派生するのですが
そのあと、一人で考え事をしていて
「もしかしたら、行ってみた方が
いいのかも」と思い、そこでさっそく
エアーの予約をしてしまいました。

基本8月下旬ならどこから出発でも
いいや、とりあえず一週間行こう!
それだけです。
いつもそんな感じですが。

私は台北で現地の語学学校に通って
いましたが(2か月に一回、1週間という
イレギュラーな留学)大抵聞かれます。

「あなたはどこに行って何がしたいかを
中国語で話しましょう」と。

いつも私はベルリンでベルリンフィルが
聴きたいです、と言っていました。

アメリカも行きたいけど、そこから
具体的に何、が出てこない。
イタリアに興味もあるけれど、
行ってみないと分からないし・・・。

ベルリンでベルリンフィルを聴きたい
理由はやはり、世界で一番たくさんの
人を感動させている音を生で聴きたい。
そして、その時はベルリンの風が
吹いている場所であってほしい。
と、超シンプル。

私もオーケストラをやっていますが、
ベルリンフィル以外にも世界的に
有名なオーケストラはたくさんあるので
ベルリンでなければ、ということでは
ないのです。

とにかく世界で最高の物に触れたい
という気持ちは誰にでもあります。
だからといって、世界一高い山に登る、
とかそういうことに興味はないんです。
自然がつくったものではなく、
その土地とそこに集まる人のパワーで
人を感動させるものに触れたいです。

ベルリンでベルリンフィルを聴くという
自分は想像できました。
音も、風も、見た目も。五感を駆使して。
やっぱり、これは行くしかない!
そんなわけで、盛りだくさんの
ベルリンの旅が実現。

今回は、私の好きなクラシックの
シンフォニーにたとえ

第一楽章:ベルリンフィルで世界一の音に触れる
第二楽章:手仕事をたずねて、おもちゃの村ザイフェンへ
第三楽章:目線を変えて街を見る、運河のクルーズ
第四楽章:とにかく、任せることが有意義な旅の近道
アンコール:私が旅に出る理由

でお送りしたいと思います。


基本、ヨーロッパの夏はバカンス中。
演奏家たちも例外にもれず、夏休み。
オペラやオーケストラは軒並み休みです。

それは分かっていて
夏に行くことにしたので、
今回は「いつかベルリンフィルの
コンサートを見に行くための下見」
と位置づけていました。

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世界一の音楽を奏でるベルリンフィル。

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ホールはベルリンの中心地。黄色が目印です。

なので、街中での室内楽コンサート
などがもし聴けたらいいな、くらいに
考えていたのですが、ベルリンへ発つ
少し前にベルリンフィルの野外無料
コンサートがあることを知りました。
日程は私が滞在しているちょうど中間日!

バカンスが明けて、オーケストラは
次のツアーに入ります。
コンサートシーズンを前に、地元の人の
ために無料コンサート開くそうです。
指揮者は、世界中の音楽ファンを熱狂
させる常任指揮者「サイモンラトル」!
私って本当に運がいい!

ただ一つの心配事は「雨天中止」です。
こればかりはどうしようもありません。
通年はベルリンの8月下旬って天候が
不安定なんです。雨も多いし、とても
冷え込む日もあります。
気温差が20度以上を行ったり来たりする
シーズン。現地の人は慣れていますが、
この季節日本から旅行するには、
洋服も靴も気温に応じ対応しなければ
なりませんね。

正直、この日がスカッと晴れたら、
あとの日全部雨でもいいですから!
と願う日々。実際雨なら困るのに。
でも、ベルリンに行っているのに
ベルリンフィルが聴けないなんて!
信仰深くない私がいったい何に
願っていたのかは謎ですが。

現地に住む友人、ガイドさんも
私のこの気持ちを汲み取ってくれて、
ベルリンへ行く前の数日は毎日
週間天気予報を送ってくれていました。
この日は絶対晴れるから!との
お知らせが続き、私のテンションも
上がっていました。

さて、当日。
天気は「ドイツの8月末」には
ありえない、晴れ!

過ぎ行く夏をいっぱいいっぱい楽しむ
現地の人であふれる会場。
青い空を天井にベルリンの風を
浴びながら、ブラームスの2番を
聴きました。
私の心身ともに、新鮮な風が
吹き込んできた時間でした。

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音をお届けできないのは残念ですが・・・。

一流の演奏ながら、ラフなスタイルで
楽しめる場を提供するベルリンフィル。
日本だと、どうしても
「チケットは高い」「よく知らない曲」
「何を着ていけばいいの?」
「堅苦しそう」と思う人も多い
クラシックのコンサート。

そう思っている人ほど、ドイツで
ベルリンフィルを感じてほしい!
きっと音楽の概念が変わる!
そう思いました。

私にとって、
死ぬまでにしたいことリストの
ほぼトップに位置する
「ベルリンでベルリンフィルを聴く」
が叶った、良い日になりました。

ここで学んだことは
「より具体的に思う」
「イメージする」
「あとは行動」
という、超シンプルなことです。

分かってはいたけれど、
「あ、これで叶うんだ」と改めて
体感した次第。実り多き滞在でした。

一生に一度ではなく、
何度でも味わいたい体験です。


清原さんの旅手帖-ドイツ編

第一楽章:ベルリンフィルで世界一の音に触れる

第二楽章:手仕事をたずねて、おもちゃの村ザイフェンへ

第三楽章:目線を変えて街を見る、運河のクルーズ

第四楽章:とにかく、任せることが有意義な旅の近道

アンコール:私が旅に出る理由

このコラムを書いた人

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