バイヤーからのお便り

新年のご挨拶と包丁「ゆり」の話

2021年12月31日更新

新年あけましておめでとうございます。旧年中、当店を訪れ、コラムを読んだりお買い物をしてくださったり、つかい手の声を寄せて頂いたりした皆さまに、そして「愛のある商品」を制作して頂いたつくり手の皆さまに、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

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さて旧年中、久しぶりに講演の機会があり、事業責任者の徳島と私柳沼とで「5つのヒット商品に見るニューノーマルな消費傾向」というタイトルでお話をさせて頂きました。

多くの方が結構な期間、強制的に「家の中」で過ごすことになったコロナ禍。家事と書いて「家のこと」にどっぷり向き合った結果、起きたのが「インテリアの民主化」ではなかろうか?家の中や家事そのものに、そこまでかかわりの深くなかった人々でも、これだけ家にいればね……という感覚も手伝って、しつらえを工夫したり、道具を見直したり、家の中で楽しむ方法を真剣に考えたり……。暮らしの基盤である「家」に改めて意識が向き、より良くするための行動が引き出されたと考えると、ある意味では豊かな変化だったかもしれません。

家庭生活を支える道具を見直すこと

その講演「 5つのヒット商品に見るニューノーマルな消費傾向 」では、コロナ禍で見えた消費の変化を当店のヒット商品から読み解く、というスタイルでお話をしました。その中で取り上げた商品の一つが「包丁ゆり」シリーズです。


こちらは、岐阜の志津刃物さんが手掛ける、女性による女性のための包丁。刃物づくりの現場は、営業さんから職人さんまで圧倒的に男性が多い中で、「ゆり」は社内の企画もデザイナーさんもほぼ女性で形にした包丁なのです。

和包丁のような佇まいですが、毎日のご飯で使う「道具」だからこそ、そこまで扱いに気を遣っていられないよね?ということで、お手入れが楽なつくりになっています。天然木に見える持ち手も、カビや腐食に強い「積層強化木」でできていたり、柄と刃の継ぎ目から水が入らないよう「口金」という製法になっていたり……特別なケアをせずとも、最初に「すてき」と思ったこのルックスがそのまま長持ちするのです。

5年間愛用品中のゆりペティナイフ(写真は2020年撮影)

と、そんな「包丁ゆり」シリーズですが、当店では発売当初の2016年からお取り扱いしています。ご紹介開始時から好評でしたが、ここ2年の人気はすさまじく、今や入手困難となるほどの人気モノになりました。

しかし、改めてこう書いていても、そりゃあ人気になるよなーゆりって本当にいい包丁だものと思うんですよね。だから、皆が暮らしや家事を見直すことになった時期に、いよいよ人気が白熱したというのは、本質的な価値を求めた人々に選ばれたということでもあるかな、と発売当初から自身でも愛用している身としては、勝手に誇らしいような気分になっています。

小さな幸せを感じられることは、実は大きなこと

例えば包丁のように、なんだかんだと毎日使う道具が、本当に自分が好きなもので、野菜を切るたびに、まな板の上に置かれた姿を見るたびに気持ちがいい。家事の道具が快適で、日々のごはんが美味しくて、暖かい布団でよく眠り、目が覚めたら朝のコーヒーが楽しみだ。

そんなことを「日常で感じられる小さな幸せ」と言ったりしますが、「日常で小さな幸せを感じられる」ということは実は偉大なことである、と昨年知り合った人が教えてくれました。


ハレとケでいうところの、お正月は「ハレ」、それが過ぎればまた「ケ」(日常)が始まります。「ハレ」を楽しく過ごすことは誰にでも自然にできるけれど、日々の営みである「ケ」の細かな場面に幸せを見出せることは、自分が見積もっていたよりも、偉大で喜ぶべきことなんだなぁと思い直したのです。

これといったイベントもなく、お出かけも控えたまま、気づいたら師走だった2021年……なんて振り返っていましたが、いやいや、日常の幸せは結構あちこちにあったぞ、よく眠れたし、体調も崩さず、得意料理も3つ増えて、乾燥肌もちょっと良くなったかな?と、自分的アップデートを数え挙げると、あ、それなりにいい一年だったんじゃない?と思えた年の瀬でした。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。2022年も「暮らしをアップデート」する商品とコンテンツをお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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現在開催中の「買ってよかったもの2020 つかい手の声キャンペーン」が、2022年1月4日(火)ご投稿分まで(会員様限定)と終了間近です。

ご購入いただいた商品につかい手の声を投稿いただくと、一つのご投稿につきお買い物ポイントを200ポイント差し上げています。 通常100ポイントのところ2倍のポイントを進呈しておりますので、 昨年のお買い物を振り返りながら、この機会にぜひ「つかい手の声」で皆さんのアップデート体験談をお寄せくださいね。

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このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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