バイヤーからのお便り

【2年ぶりの限定販売】カメオという小さな芸術

2023年09月15日更新


こんにちは、バイヤー楠です。約2年ぶりに、アクセサリーブランドLa mascotte(ラマスコット)のカメオコレクションの期間限定販売が始まりました。カメオと聞くと、長い髪の女性の横顔がモチーフになった宝飾品をイメージされる方が多いはず。でも、このブランドのものはお花や動物等、カメオではあまり見かけない個性的なモチーフばかり。工芸品のイメージを持つカメオに新しい風を吹かせる、唯一無二のジュエリーです。

当店がオファーをしてから、今回の限定販売に至るまでにかかった時間は、約1年。すべて一点もののカメオコレクションは、9月15日(金)から9月30日(土)までの約2週間の期間限定販売ですので、お見逃しなく!

そもそもカメオとは?

バラ額縁トップブローチ


カメオと聞いて、なんとなく頭にイメージは浮かぶものの、なぜそれが高価なのか、どうやって生まれるのか、ご存じない方も多いと思います。まずは、カメオとは何かを説明させてください。

カメオとは、「絵柄が立体的に見えるように浮き彫りを施したもの。」の事を言います。その歴史は古く、誕生したのは約5~6000年前。数字を聞いてもピンとこないのですが、縄文時代の頃からのものと聞くと、かなり歴史が古いジュエリーだというのがわかりますね。


カメオの素材は、天然石やメノウなどの天然石やシェル(貝殻)、サンゴなど様々です。La mascotteのカメオコレクションでは、サードニクスやコーネリアンといった高貴な色の貝素材を使っています。


原貝をしっかりと乾燥させたうえで大まかにカットし、さらに良い部分を選んで必要な形にカット。その後、彫刻に入ります。使用する貝は2層になっていて、表層の白い部分彫り進め、下層の赤や褐色の地色を出すことで、絵柄を浮かび上がらせているんです。

天然の貝を人の手によって彫ることで生まれるカメオには、全く同じ作品は存在しません。アーティストによって作風も変わるオリジナリティが高い作品なんです。もちろん希少価値も高いので、高価なジュエリーとして、現在でも販売されているアイテムなんですね。

1人のカメオアーティストとの出会い

ハチドリカメオペンダントトップ


La mascotteのカメオコレクションは、イタリア人のカメオアーティストに製作をお願いしています。ある日、売り場に並ぶカメオに一目惚れしたデザイナーが、そのお店のオーナーと話し、カメオアーティストを紹介してもらったのがきっかけだったようです。


La mascotteのデザイナーのカワセさんは、そのイタリア人のカメオアーティストを親しみを込めて「マエストロ」と呼んでいます。上の画像はマエストロご本人。とってもダンディーです。ご自分の作品では、シックで伝統的な女性モチーフを手掛ける事が多いマエストロですが、カワセさんの「もっと小ぶりなカメオがあったら」「こんなモチーフのカメオが欲しい」というリクエストにより、これまでご自身の作品では作らないモチーフを彫ってくれているのだといいます。


カワセさんの図案をマエストロが作品にするというお二人の交流は、すでに20年以上も続いていて、フラミンゴやキツツキ、四葉のクローバーを加えた鳥、猫など、カメオとしては相当レアなモチーフをうみだしているのだそう。6000年以上も前に誕生し、そこから今日に至るまで、他の装飾品は時代とともに形を変えてきましたが、カメオだけは大きく形を変える事がないままなんだとか。伝統工芸として定着していたそんなカメオを手掛けるマエストロにとって、面白い発想の日本人デザイナーとの出会いは、新鮮で刺激的だったのかもしれません。

La mascotteならではのデザイン

このコラムの冒頭でも書きましたが、La mascotteのカメオコレクションは、これまでのカメオの印象を大きく覆すようなものでした。今回、期間限定で販売するものを順にご紹介します。


まずご紹介するのは、フラワーモチーフのものです。ブーケのようにいくつかのお花を彫ったものと、バラやカメリア、マーガレットを一つずつモチーフとして彫ったものとがあります。

フラワーアーティストとのコラボで生まれた名作

春花トップブローチ(左)とバラ額縁トップブローチ(右)


こちらは、春花トップブローチ(左)とバラ額縁トップブローチ(右)です。春花トップブローチは、バラやクリスマスローズ、クレマチス等がモチーフに。バラ額縁トップブローチは、バラはもちろん、アストランチア、クレマチスなどがモチーフとなっています。

デザイナーのカワセさんに製作にあたっての裏話をお聞きしたのですが、完成までにはやはりかなりの工程がありました。この2つのトップブローチは、フラワーアーティストのローランボーニッシュさんとのコラボレーションで生まれたもの。


例えば、春花トップブローチはカメオの図案用に、ローランさんにアレンジメントをお願いするところから始まったそう。オファーを受けてローランさんがアレンジを組んだのが上の画像です。それを撮影して画像にした状態で、デザイナーのカワセさんがどの部分をモチーフにするのかを考案。その後、マエストロに依頼をして彫ってもらい、数か月後に完成したものなんだそう。

春花トップブローチ


貝の凹凸やコンディションに合わせて、マエストロが調整をしながら彫ったカメオは、見どころをがあって、カメオの世界観に魅入ってしまいます。

バラ額縁トップブローチ


バラ額縁トップブローチも、同じ工程で生まれたローランさんとのコラボレーション品です。いずれの型もブローチとして、ネックレスのトップとして身につける事が出来ます。

品の良さが漂う一粒のお花のカメオ


小ぶりで気負わず付けられるサイズのものからカメオを取り入れたい、という方におすすめなのは、一粒のお花シリーズです。

バラ(左)、マーガレット(中)、カメリア(右)

左からバラ、マーガレット、カメリアのルースです。バラはペンダントトップとピアス、マーガレットはペンダントトップとリング、カメリアはペンダントトップとピアスとそれぞれ展開するアイテムが異なりますので、ご注意ください。

立体バラシェルカメオペンダントトップ


フラワーモチーフの中でも最も人気のバラは、かなり立体的。こちらを作るには貝に厚みが必要です。そのためひとつの貝からたくさん作ることは難しく、中には平たく仕上がるものも。

立体バラシェルカメオピアス


そこで、立体的に彫れたものだけを厳選して販売しているといいます。

カメリアシェルカメオピアス


どのお花もサイズは直径10mm程度。パールとはまた違う上品さがあって、思わず目が行ってしまいます。

マーガレットシェルカメオペンダントトップ


ついつい目が行ってしまうのは、リングにおいても同じです。小ぶりですがしっかりと主張するので、身につける人の気分を上げてくれると思います。

ユニークなモチーフのカメオたち

イカリカメオペンダントトップ(左)、ハチドリカメオペンダントトップ(中)、猫カメオピン(右)


こちらは、お花モチーフではないカメオたち。イカリカメオペンダントトップ(左)、ハチドリカメオペンダントトップ(中)、猫カメオピン(右)です。

イカリカメオペンダントトップ


錨モチーフは、身につける人が強く安定した繋がりを持って、そこから船出をすることを後押しするものとして作られました。これから新しい冒険をする人の背中を押してくれるアイテムです。

ハチドリカメオペンダントトップ


ハチドリカメオペンダントトップは、今年行われたブランドの個展用に製作されたもの。「鳥たちのように私たちは自由で美しい」という意味を込めた作品です。

猫カメオピン


こちらは、猫カメオピン。こんなカメオを見るのは初めてという方も多いのではないでしょうか。愛猫家のマエストロが元々猫モチーフのカメオを彫っていたのもあり、猫はお馴染みのモチーフだった中、カワセさんが、日本人になじみのある毛足の短い猫の図案をオーダーしたのがきっかけだったそう。

無表情に見えるのに、どこかかわいげのある顔をしている猫カメオは、マエストロの猫愛もぎゅっと詰まっている気がします。

ミニバラシェルカメオリング


「マエストロとの出会いからこれまで、同じデザインを何度もリピートしてお願いしていますが、毎回、その素晴らしい仕上がりに感動しています。マエストロのカメオは、まさに小さな芸術です。」と話していたカワセさん。

カワセさんが言う通り、浮き彫りを施すアーティストの技術力に頼るところの大きいカメオは、アクセサリーよりも高価なジュエリーです。そのたたずまいから、身につけるだけで、ワンランク上に見せてくれるパワーを持った一点もののカメオは、本日から9月30日(土)までと、約2週間の期間限定販売です。気になる方はお早めに!!

La mascotteのカメオコレクション一覧はこちらから>>

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。