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女性が使いやすい家庭用包丁とは?選び方解説&当店のおすすめ4選

2024年04月10日更新

「小さな手でも握りやすい」「長時間使っても疲れない」など、女性の包丁選びにはいろいろな悩みがあるものです。しっくりくる包丁がなかなか見つからない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、女性の普段使いに最適な家庭用包丁の選び方を解説します。選び方のコツがわかれば、お気に入りの一本ときっと出会えるはず。当店のラインナップからおすすめの包丁もあわせてご紹介します。ぜひ最後までチェックしてくださいね。

自分に合ったお気に入りの一本を!包丁の選び方

包丁を選ぶときには注目すべきポイントがいくつかあります。以下では「種類と用途」「素材」「重さ」「刃渡りの長さ」「持ち手の素材と形状」の各ポイントについて解説します。

種類と用途で選ぶ

オールマイティーに使える「三徳包丁」、肉の加工に便利な「牛刀包丁」、魚をおろすなら「出刃包丁」、小回りのきく「ペティナイフ」と包丁は種類によって得意なことがさまざまです。以下では包丁の種類と用途別の選び方をご紹介します。

一本あればオールマイティーに使える「三徳包丁」

家庭用の包丁で最も一般的なのが「三徳包丁」です。三徳とは「三つの用途」という意味で、肉・魚・野菜と用途を選ばず使えるのが特徴。刃渡りは15cm〜18cm程度で、切る、刻むはもちろんみじん切りなどの細かい作業もしやすいサイズです。

まな板に対してまっすぐな刃元と、緩やかな曲線を描く先端の尖った形状は、菜切包丁と牛刀包丁のいいとこ取り。三徳包丁がひとつあればたいていのことはできる、取り回しの良さがポイントです。はじめの一本におすすめの種類ですよ。

肉や魚の加工はおまかせ!「牛刀包丁」

三徳包丁より長い刃渡りと細身の刃幅、鋭い先端が特徴の牛刀包丁は、主に肉を切る際に使われます。長さのある刃はローストビーフなどの大きなかたまり肉のカットに便利。肉以外にも、魚をさばいたり野菜の下ごしらえにも使えますよ。

重量感がありしっかりとした握りやすいハンドルが特徴で、切るときに安定感があるのがポイント。重みのある包丁が好みの方に最適です。家庭用からプロの料理人まで幅広く使われており、お料理好きな方の2本目の包丁として選ばれることの多くなっています。

魚を楽に美味しくおろす「出刃包丁」

出刃包丁は、その名の通り「出刃」と呼ばれる刃先が特徴。日本で古くから愛用されている和包丁で、主に魚をおろすために使われています。他の包丁よりも刃が厚く重量があり、パワフルな使い心地。魚の骨を断ち切るのに便利なほか、身を開いたり大きな魚のウロコとりもできますよ。

魚のほか、大きなかたまり肉を切るときにも便利に使えます。一方で、重さがあるので女性には扱いにくいのがデメリット。お刺身を下ろす機会が多い方や大きな食材を扱うことのある方は持っておくと重宝するでしょう。

軽くて持ちやすい、細かい作業に「ペティナイフ」

ペティナイフの小型で細長い刃は、細かい作業や小さい食材の調理に便利。その他、肉や魚の皮を取り除く際にも使われます。普段の調理作業から、フルーツカービングや精密な調理に至るまで、幅広く活躍してくれますよ。

手に持ちやすく扱いやすいサイズで初心者の使用でも安心。牛刀包丁のような先が尖った細身の形状で、家庭での調理や食材の下ごしらえに重宝します。手の小さい方や一人暮らしで調理の機会が少ない方は、ペティナイフ1本で十分まかなえますよ。

刃の素材で選ぶ

包丁を選ぶ際は、刃の素材にも注目したいところです。お手入れのしやすさ、研ぎやすさなど素材によって特徴がさまざま。ライフスタイルに合わせて選びましょう。以下では素材ごとの特徴、メリットやデメリットをご紹介します。

お手入れ簡単、錆びにくい「ステンレス」

ステンレス製包丁は鉄にクロムを足した合金で、錆びにくくお手入れが簡単なのが特徴です。食材との反応が少ないため、衛生面でも安心して使えます。柔軟性があるので欠けにくく耐久性があり、長く使えるのも魅力です。

一方で、鋼製の包丁に比べると硬度が高いため研ぎにくく、家庭用で上手に研ぐには少しコツが必要です。とはいえ扱いやすさは抜群で、多くの方に愛用されています。初めて包丁を選ぶ方やお手入れを楽したい方におすすめです。

切れ味抜群!お手入れ次第で長く使える「鋼(炭素鋼)」

鉄に炭素を加えた鋼(炭素鋼)は、鋭い切れ味で食材をきれいにカットできるのが特徴です。家庭でも研ぎやすく、定期的にお手入れすれば切れ味を長く維持できるのもポイント。よく切れることを重視したい方におすすめです。

鋼の包丁のデメリットは錆びやすいこと。こまめに水分を拭き取りながら調理したり、使用後はしっかりと水気を拭き取って保管する必要があります。刃こぼれしやすいので、丁寧に扱うことも大切です。包丁の扱いに慣れたら、2本目の包丁として選ぶのが良いでしょう。

軽くて錆びないから、負担なく使える「セラミック」

セラミック製包丁は軽量でありながら非常に硬く、切れ味が長持ちするのが特徴です。金属ではないので錆びの心配がなく、お手入れの負担が少ないのがうれしいところ。耐熱性があるので食洗機で洗えるものも多くなっています。軽く持てるから長時間の作業でも疲れにくいのもポイントです。

硬度が高く弾性がないため、ぶつける、落とす、固い食材を切るなど衝撃を与えた際に刃こぼれしやすいのがデメリット。また、特別な道具を使わないと研げません。扱いに慎重さは必要ですが、お手入れの楽さはトップクラス。金属アレルギーが気になる方にもおすすめです。

強い・錆びない・軽い!誰でも安心して使える「チタン」

チタン製包丁は、軽量でありながらも強度が高いのが特徴。そのため持ち運びや使用時の負担が少ないのがポイントです。錆びにくく食材との反応が少ないため、衛生を保てますよ。ニッケルやクロムを含まないので、金属アレルギーの心配もありません。

デメリットを挙げるとすれば、素材が高価な分、価格が高めのものが多いこと。とはいえ、その耐久性や衛生性を考えれば価値があるもの。初心者の方にも安心して使える素材です。

美しい模様が印象的、耐久性の高い「ダマスカス鋼」

複数の異なる鋼を鍛造し、折り重ねることで生まれる波のような美しい模様が特徴的なダマスカス鋼製の包丁。高級感のある佇まいで、手に取るたびに気分が高まりそうです。耐久性が高く錆びにくいのも良いところ。毎日使うものだからこそこだわりを持って選びたい方におすすめです。

製造工程が多く、完成までに手間がかかるため他の素材の包丁と比べると高価になってしまいます。また、研ぎ方によっては美しい模様が消えてしまうことも。心配な方はプロに依頼すると安心ですよ。包丁に慣れている方や料理人に選ばれることの多い包丁です。

鋼とステンレスの良いとこどり「三層鋼」

近年増えているのが、高硬度なモリブデン鋼をステンレスで挟んだ三層鋼。鋼の鋭い切れ味とステンレスの錆びにくさを併せ持ち、鋼製の包丁ほどお手入れを気にすることなく使えるのが特徴です。刃先は非常に鋭利で切れ味がよく、食材をきれいに切断できますよ。

刃先は鋼なので研ぐのは簡単ですが、錆びが出てしまうことも。刃先の水分だけはこまめに拭き取るようにすると良いでしょう。普段ステンレス製を使っていて鋼製のものが気になるけれど、メンテナンスが不安…という方におすすめの素材です。

重さで選ぶ

たいていの包丁の重さは130g〜200gほどですが、女性が扱うには重すぎると疲れてしまうもの。普段使いには160g前後のものがおすすめです。手の小さい方はより軽いものを選ぶと疲れることなく使えますよ。一方で、肉や魚など大きい食材の調理には、安定して切れる重量がある包丁が適しています。サブの包丁として持っておくと重宝するでしょう。

刃渡りの長さで選ぶ

標準的な包丁は16〜18cmですが、肉や魚を一度に引き切るには刃渡りの長いものが便利です。反対に、短いものは野菜や果物などの小さな食材に適しています。また、小回りのきく短い包丁は狭い場所での扱いも楽々。キッチンや使う場所によって刃渡りの長さを考慮すると、ストレスなく調理できますよ。

持ち手の形と素材で選ぶ

持ち手の形や素材が自身の手にあったものを選ぶと、余計な力がかからず楽に扱えます。木製の持ち手は手になじみやすいのが特徴ですが、経年劣化が早くお手入れに気を遣うのがデメリット。オールステンレスなど金属製のものは耐久性・衛生面ともに安心です。何本かの包丁を使い分けたい方は、カラーバリエーションのある樹脂製もおすすめですよ。

包丁のお手入れ・保管方法

使用後は中性洗剤で洗い、水分を拭き取った後よく乾燥させて保管します。特に鋼製のものは錆びないように注意しましょう。錆びを見かけたらすぐに対処するのが大切。メラミンスポンジにクレンザーをつけて磨くと錆びを落とせます。定期的に研磨器や砥石で刃を整えることも、長く使う上で大切なポイントです。

包丁の買い替えタイミング

包丁の寿命は決まっていないため、メンテナンス次第で長く使えるのが良いところです。一方で刃こぼれがひどい、研いでも切れ味が戻らないことがあれば買い替えのタイミング。また、柄が傷んだり緩んだり、外れたりすると危ないので買い替えを検討すると良いでしょう。

扱いやすさが自慢!女性に最適な家庭用包丁4選

今回は当店の人気アイテムの中から「ゆり 三徳包丁」「cocochical/三徳ナイフ 16cm」「和 NAGOMI/三徳包丁」「ヨシタ手工業デザイン室/牛刀ナイフ 180」の4商品を紹介いたします。

ゆり 三徳包丁

軽くて使いやすい、女性の普段使いに最適な包丁

種類

三徳包丁

刃の素材

三層鋼ハイカーボンモリブデンバナジウム(芯材)

重さ

約90g

刃渡りの長さ

190mm

持ち手の素材

積層強化木

鋭い切れ味と凛とした見た目が魅力の和包丁ですが、錆びやすくお手入れが難しいのが難点。そんな和包丁と同様のスペックと佇まいを持ちながら、日々の料理に気軽に使える包丁が「ゆり」です。刃物のメッカ、岐阜の関市産のこちらの三徳包丁は、重量わずか90g。女性が女性のために作った、毎日の料理作りに気持ちよく使える包丁です。

一見白木のように見える持ち手ですが、重ねた板の間に樹脂を挟んで圧着した「積層強化木」という素材。水に強く、天然木のような美しさを長く保てます。刃と柄の接する口金部分が蓋のようになっているから、柄の中に水が入る心配がありません。つくりも繊細で、スマートな見た目に一役買っています。毎日手に取りたくなる機能性とルックスで、メインの一本としておすすめです。

cocochical/三徳ナイフ 16cm

切れ味長持ち、軽いから長時間の使用でも疲れない

種類

三徳包丁

刃の素材

ファインセラミックス

重さ

約90g

刃渡りの長さ

160mm

持ち手の素材

ポリプロピレン(熱可塑性エラストマー)

お手入れのしやすさと、切れ味が長続きすることで人気のセラミックナイフ。ファインセラミックスのパイオニアである京セラが手がけるこちらのナイフは、ナイフの為に刷新した素材を使用しており、切れ味が従来品の2倍長持ちするのが特徴です。研ぎ直しが最小限で済むので、メンテナンスに手間を感じる方にはありがたいですね。

一般的な包丁の重量がおよそ160gであるのに対し、こちらはその約半分ととても軽いのもポイント。長時間の使用でも疲れにくくなっています。持ち手は腹側にゆるやかな丸みがあり、柄尻に向けて少しずつ太くなるデザインで握りやすいのも使い勝手の良さの秘密のひとつ。セラミックは金属ではないので錆びが出ず、食材へのにおい移りがないのもうれしいところですね。

和 NAGOMI/三徳包丁

誰でも自宅で簡単お手入れ!切れ味が長く保てる

種類

三徳包丁

刃の素材

モリブデン鋼

重さ

約180g

刃渡りの長さ

180mm

持ち手の素材

積層強化木にステンレス象嵌

切れ味にはこだわりたい、でもメンテナンスに手間がかかるのはいやだという方にはこちらの包丁がおすすめです。「誰でも簡単に研げる」を目指してつくられており、普段のお手入れはなんと新聞にこすりつけるだけという手軽さ!新聞の黒インクに含まれる炭素成分が研磨剤の役割をして、切れ味を取り戻すことができます。とはいえ、本当に新聞で研げるのかという疑問も浮かびますよね。

どんな包丁でもできるわけではなく、硬すぎず柔らかすぎない「440A モリブデン鋼」というステンレス素材が新聞でのお手入れを実現しています。新聞で切れ味が復活しづらくなったら紙やすりでの研ぎをお試しください。それでも切りづらくなったら、付属の無料研ぎ直し券の出番。「お手入れ」にフォーカスした、手軽なケアで快適な切れ味を長く保てる包丁です。

ヨシタ手工業デザイン室/牛刀ナイフ 180

手にやさしくフィット、オールステンレスで衛生的

種類

牛刀

刃の素材

三層鋼ハイカーボンモリブデンバナジウム(芯材)

重さ

約170g

刃渡りの長さ

180mm

持ち手の素材

ステンレス

衛生面を重視して選びたい方は、清潔を保ちやすいオールステンレス製の包丁がおすすめです。一方で、持ち手までステンレスだと握り心地の面が気になるところ。こちらの牛刀ナイフは一見ステンレスのシャープな印象を受けますが、握ってみると手にやわらかくなじむのが特徴です。継ぎ目がないから傷みにくく、指掛かりも良い仕上がりになっています。

刃の部分は高硬度なハイカーボンモリブデンバナジウム鋼を中心に、その両側を錆びに強いステンレス材で挟んだ三層構造。扱いやすく、鮮やかな切れ味が長く続くのが特徴です。刃を当てるだけでスーッと心地よく切れますよ。牛刀ナイフでありながら刃渡りは18cmと一般的な三徳包丁と同じサイズで取り回しが良く、万能に使えるのもポイントです。

包丁選びのコツをおさえて、長く使える一本と出会う

素材や種類、重さや長さなど、包丁選びにはいくつかのポイントがあります。また、毎日使うものなので、用途や扱いやすさなどの重視したい点をはっきりさせるのも大切です。今回ご紹介した選び方のコツを活かして、ぜひ長く使える相棒の一本を見つけてくださいね。

文・構成/柳井ひかり

このコラムを書いた人

スタイルストア 編集室

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スタイルストアのお客さまに、日々の暮らしをアップデートするコツや、商品の選び方などのノウハウをご紹介するコラムをお届けしています。

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