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機能系Tシャツより軽くて速乾、高島ちぢみ比較実験レポート
こんにちは、バイヤーの中井です。愛用者から「Tシャツより軽くて涼しい」「あっという間に乾く」という声が届いている高島ちぢみのパジャマやリラックスウエア。実際はどうなんだろう？と気になる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、ほぼ同じサイズ・厚みの「高島ちぢみのトップス」、「綿100％Tシャツ」、「速乾機能系Tシャツ」、計3種類で軽さと乾きの早さを比較実験してみました。
それぞれ良さはありますが、結論からお伝えすると、一番軽くて乾きが早かったのは高島ちぢみ。改めて「クーラーのない江戸時代に高島ちぢみを開発した人、天才！！」と先人に敬意の念を抱きました。また、一部この夏最後の再入荷がありましたので、ぜひご覧ください。
―――目次―――
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1、そもそも、なぜ「速乾」で「軽い」と良いの？
実験レポートをお伝えする前に、そもそもパジャマがなぜ「速乾」で「軽い」と良いのかについて、お伝えしたいと思います。
汗が早く乾くと、素早く気化冷却できるから「とにかく涼しい」
まずは「速乾」について。高島ちぢみについては、つかい手の方からもこんな声をいただいています。
とにかく、涼しい。生地もさらっとしていて、汗をかいても、肌に張り付かず、快適です。色も、これなら、旅行なんかに持っていっても部屋着としても良いかなと思います。これで今年の夏は、快適に過ごせます。 （奈良県 コニー さま）
エアコンが苦手で、就寝中も殆どつけてませんが、このパジャマはさらっと感があり気にいってます。毎日洗濯しても乾きが早く助かります。今年の夏も大活躍です。 （千葉県 匿名希望さま）
人の体は、体温が上がると熱を下げるために汗をかく→その汗が乾くことで気化冷却が起こる→体が冷えて涼しくなる、というサイクルで動いています。良くできていますよね。
でも、高温多湿の環境では肌や衣服が乾きにくく、気化冷却がスムーズに行われないので、熱が体内に溜まったり汗をかいて寝苦しくなってしまうんですね。特に日本は熱帯夜が長く続く分、放っておくと寝ている間に体への負担も蓄積してしまいます。
だからこそ、寝具、特に肌に直接触れる面積が大きいパジャマは、「とにかく素早く汗を吸って放湿し、蒸れない」ものを選ぶのが、涼しさに直結するので重要。速乾性は睡眠の質にとても影響が大きいポイントなのです。
軽いと、寝返りしやすくまとわりつかないから体が楽
人は一晩に20回前後寝返りをしていると言われています。これは日中の疲れによってずれた体のバランスを、寝ている間に元の位置に戻そうという働きの現れ。
パジャマが軽い方が良い理由は、体に負担がかからず、睡眠中の「寝返りを妨げない」からです。
春に旅先のとある外資系ホテルに泊まった際、毛布・掛け布団・パジャマがしっかりしているものの、とにかく重くて全然眠れず（生まれて初めて、何か体の上に乗っている？！と感じたほど）、翌日もぐったりしてしまったことがありました。その時ほど「寝具の軽さは正義」と体感したことはなく、とても良い学びになりました。
高島ちぢみを愛用してくださっているつかい手のみなさまやバイヤー達からは、よくこういう声をいただきます。
洗い替えに購入しました。普段はTシャツをパジャマにしている子供が涼しくて着心地が良いと言っていました。 （茨城県 ちーままさま）
涼しさの理由は、これまでお伝えしてきた乾きの早さと軽さの影響が大きいのですが、速乾・軽さを兼ね備えているTシャツは世の中にたくさんある中で、どうしてTシャツより涼しいと感じてもらえているのか？実際に比較してみるとどういう違いがあるのか？私自身、高島ちぢみやTシャツなどいろんなパジャマで寝比べていますが、改めてフラットな視点で「軽さ」と「乾きの早さ」について比較してみることにしました。
2、いざ実験！
今回は涼しさを感じる要素＝「軽さ」と「乾きの早さ」を比較検証するため、3タイプのトップスを選んでみました。
1、（右）高島ちぢみのパジャマのトップス（他のTシャツとサイズが近いメンズL）
2、（中央）綿100％の薄手Tシャツ
3、（左）速乾をうたった機能系Tシャツ（ポリエステル100％）
形は違いますが、生地の分量と薄さは同等です。
比較の仕方は、洗濯前、洗濯後、15分後、20分後、25分後、30分後の重さや手触りを確認します。
洗濯前（乾いた状態）
高島ちぢみ：約118g／綿100％Tシャツ：約145g／機能系Tシャツ：約156g
どのトップスもかなり薄くて軽量なのですが、とりわけ高島ちぢみは軽かったです。メンズで約118g、レディースも一応測ってみたところ約105gと超軽量でした。
Tシャツは伸縮性を出すために編んで作られているため、糸の使用量が多く、ほぼ同じサイズ・薄さでも少し重さがあります。
洗濯後（濡れた状態）
水にしっかりと浸した後、洗濯機で脱水しました。
高島ちぢみ：約187g（＋69g）／綿100％Tシャツ：約224g（＋79g）／機能系Tシャツ：約253g（＋97g）
糸を使っている量や質が違うため、水を含むと特に3の速乾機能Tシャツは重くなりました。
続いて、いよいよベランダへ。実験した日は直近で一番暑かった真夏日の13時、気温は35度。我が家のベランダは屋根付近ということもあり、素足では熱すぎて歩けないほどの暑さでした。以下の結果は陰干しの場合など、環境によってはもう少し時間かかるはずなので、時間については素材比較の目安としてご覧くださいませ。
＜15分後＞え？！高島ちぢみはほぼ乾いていた
高島ちぢみ：約125～126g（＋7～8g）／綿100％Tシャツ：約157g（＋12g）／機能系Tシャツ：約182g（＋26g）
汗だくになりながらベランダの洗濯物を取り込んで計測。高島ちぢみは、なんと開始13分の時点でほぼ乾いていました。15分経過時は脇下の一部だけが少し湿っているくらい。炎天下とはいえ、こんなに早く乾くのかと正直驚きました。
綿100％Tシャツもかなり乾いていますが、脇下＆触ってみるとまだ全体的に湿り気がある状態。Tシャツが普通程度の生地厚であれば、恐らくもっと差があったと思います。
機能系Tシャツはまだ全体的に濡れていて他2つと比べると重かったですが、水を吸った量を考えるとかなり乾いているなと思いました。
＜20分後＞高島ちぢみは完全に乾き済、他2つはまだ湿り気あり
高島ちぢみ：約119g（＋1g）／綿100％Tシャツ：約151g（＋6g）／機能系Tシャツ：約163g（＋7g）
屋上に戻るのがはばかられる暑さでしたが、何とか干して5分後に再び取り込みました。
高島ちぢみは完全に乾きました。
綿100％Tシャツは脇付近だけ湿り気味。
機能系Tシャツは全体的にまだ少し湿っていましたが、この5分で一気に軽くなりました。
＜25分後＞綿100％薄手Tシャツもほぼ乾きました
綿100％Tシャツ：約147g（＋2g）／機能系Tシャツ：約161g（＋5g）
暑すぎて朦朧、何で始めてしまったんだろうと思えてきましたが、気力を振り絞って屋上へ向かいました。
綿100％Tシャツはほぼ乾いた状態でサラサラ。機能系Tシャツは概ね乾いており、一部がほんのり湿っています。
＜30分後＞機能系Tシャツも乾きました
機能系Tシャツ：約158g（＋2g）
実験から30分が経過し、機能系Tシャツもほぼ乾きました。
あまりに暑かったので実験後にシャワーを浴びて高島ちぢみを着たのですが、みるみる汗や水分を吸収してくれて涼しくなり、改めてその良さを体感しました。
3、実験結果からわかった、高島ちぢみの力
「軽さ」と「乾きの早さ」を比べてみた結果、高島ちぢみが一番軽くて早々に乾きました。その理由は、他2種類は編んで作っていて糸の分量が多いのですが、高島ちぢみは細い糸を使い甘く平織で作っているので糸の分量が少なく、かつ凹凸があり表面積が広いため、結果軽くて早く乾くのかなと思います。
また、一般的な高島ちぢみはもう少し生地が厚いことが多いのですが、こちらは肌着にも使えるくらい甘く織られていて薄手のため、同じ高島ちぢみ素材の中でも軽くて乾きが早いという特徴があります。
なお、他の2つも一般的なTシャツと比べるとかなり軽い部類。炎天下ということもあり30分以内に乾いたので、一見すると10分や15分の差は大きくないように感じられるかもしれません。でも、干すだけではなく実際に着て寝てみると、汗の乾き方や軽さの差は、実験結果よりも大きく体感できると思います。
4、寝ている間の体調管理は、優秀な寝具に頼ると良い
実験を通して、「もはや夏休みの自由研究……？」と我に返る場面もありましたが、改めて高島ちぢみという素材は素晴らしいなと感じました。
今回は涼しさに深く関係している軽さと乾きやすさを中心にご紹介しましたが、最適な状態で眠るためには、「寝返りを妨げないこと」や「肌ざわりの良さ」も大切です。
私自身、この高島ちぢみに出会う前までは、寝る時にTシャツを着ることも多く、Tシャツの良さもあるなと思うのですが、やはり着比べてみるとさまざまな点で大きく違うなと体感しています。
肌着によく採用されている縫製で伸縮性を妨げないから、横向きになった時に縫い目が突っ張ったりや引きつれたり全然しないこと、脇下が立体的にデザインされているから締め付け感がないこと、ぶかぶかしすぎないからもたつかないこと、凹凸やシャリ感があって肌に貼り付かないところ、着た方がむしろ涼しいところ。
「日常着では必要ないけれど寝る時には欠かせない工夫や生地選び」をあきらめずに作ったパジャマだと、やっぱりノーストレスで眠れます。
つかい手の方からもこんな声をいただきました。みなさまからいただきましたコメントはパートナーのメーカーさんにも随時お伝えしています。みなさまに良い睡眠時間をお届けできるように考え続けていきますね。
3着目の購入。毎年ちょっとずつ改良されていてありがたいです。吸汗性・通気性とストレッチ性、そして肌への優しさが両立しているパジャマなんてそうそう出会えません。
もう夏のパジャマはこれしか着られなくなりました。これからも継続して販売してください！ （東京都 いずみさま）
睡眠中はどうしても私たちの意識が及びませんが、自分の代わりに寝具にうまく助けてもらって、体の調子を整えられると良いですよね。この夏も猛暑が長く続きそうですので、ご自身やご家族・パートナーなど大切な方が健やかに過ごせるよう、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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レディースパジャマは、今期新色のミントグリーンLが残り少なくなりました。
メンズパジャマは、ネイビーが残りわずかです。ライトブルーグレーはまだあります。
完売していたリラックスウェアが再入荷しました。
もんぺパンツは、ネイビーのLは完売しましたが、その他はまだあります。ライトグレーのLは残りわずかです。
大人気のぺチコートパンツも再入荷。太ももやお尻の汗をしっかり取ってくれます。
いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。
このコラムを書いた人
