バイヤーからのお便り

あなたにぴったりのL-zip財布はどれ?

2017年12月17日更新

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スタイルストアの財布コーナーで、
今一番人気のモデルといえば、
薄くて軽い長財布「L-zip型」です。

当店に限らず、人気の形なので、
どのブランドからも出ていると言っても
過言ではない状態。

ぱっと見は、どれも同じように見える
のですが、よく見ると細かいところで
ブランドごとにこだわりポイントがあり、
比べるとなかなか面白いもの。

つかい手にとっても、財布の場合は特に、
毎日使うものだけに、カードの入れ方を
一つとっても「私はここが譲れない!」と
いうこだわりポイントがありますよね。

ということで、3ブランドのL-zip財布の
中身を比較してみました。商品ページを
見ているだけだと気づきにくい、中身の
「違い」をお伝えしたいと思います。

選ぶポイントは「カード入れ」の仕様

まずこちらの画像をご覧ください。

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3つの財布の厚みの比較ですが、
一見大差ないように見えますよね。
左のNeutral Grayがちょっと厚い
かな?という感じでしょうか。

一番フラットで薄いのが真ん中の
POMTATA、右の野村製作所
よーく見ると、中央がほんのちょっと
盛り上がっています。

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そして、Neutral GrayとPOMTATAは
財布全体の長さが20センチ、
野村製作所は18センチと実は2センチも
差があるんですね。これはカード入れの
つくりの差によるものです。

野村製作所の財布の「真ん中」が
ちょっと盛り上がっているのは、

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Neutral Gray(上)のカード入れは全12か所、野村製作所(下)は6か所

こんな風にカード入れが重なる
ところがあり、それによって全体の
サイズをコンパクトにしているから
(18センチは1万円札がギリギリ入る)。

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1か所に3枚程度は入れられますが、重なり部分がぽこっとなるので、全部にマックス入れない方が見た目はきれいに保てます

カード入れの数を減らす(全6か所)
かわりに、一つのポケットあたりの
サイズに余裕を持たせてあります。
だから、数枚まとめて入れても、
ポケットがミチミチになって出し入れ
しにくい、ということがありません。

それに対して、POMTATAのカード入れ
は、基本的に一ポケットに一枚の想定で、
カードにジャストサイズで作られています。

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カード2枚の長さが基本になって
おり、長さは20センチ。
重なりなく、ぴったり収める仕様
なので、中身を入れても一番平らで
薄くおさまるのはPOMTATAです。

カード入れは全12か所あるので、
ご愛用者からは「これで充分」
「財布の中身を断捨離できて
よかった」との声が届いています。

意外と使用感に差が出る「マチ」の有無

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POMTATAと同じ「長さ20センチ」
のNeutral Grayは、冒頭でお伝え
したように、ちょっと厚みがある。
その理由はこの財布だけ「マチ」が
あるからなんです。

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マチの分だけ大きく開くNeutral Gray(左)、POMTATAは薄さをキープできる仕様

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同じ長さ20センチでも、マチがある分、
Neutral Grayのカードポケットには
少し余裕があります。

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カード入れのポケットサイズにちょっと遊びがあり、POMTATAよりは出し入れしやすい

財布自体が大きく開き、奥のカードも
出し入れしやすいので、使いやすい
長財布ですが、マチの分だけ収納
スペースがあるということは、厚みが
出る余地もあるということ。

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裏面、上二つは背面にファスナーポケットがついています

カードを最大12枚+お札と小銭、
すべて収納しても、スッキリした薄さを
保てるのはPOMTATA、とにかく
コンパクトに持つなら野村製作所
収納力と出し入れのしやすさなど、
使い勝手も重視したいなら
Neutral Grayがおすすめです。

なお、POMTATAのL-zipは革違いの
PARMENT」シリーズも今回ご紹介
したPAR6と同じ仕様です。

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シルバー、ゴールド、ブラック、ピンクの全4色(ピンクは完売しており次回入荷2018年2月予定)、ブラックのみ箔ナシです

改めて比較すると違いが際立って、
それぞれのつくり手の工夫と意図が
明快になるものですね。

オンラインのお買い物で、なかなか
難しい「比較検討」。このコラムが
その一助になれば幸いです。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。