バイヤーからのお便り

ふわっふわのシルク起毛、在庫限りで販売終了へ

2020年01月17日更新

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2020年1月17日追記
ヘザーグレー、ネイビー共に完売しました。たくさんのご注文、ありがとうございました。2020年秋を目途に新仕様の販売を予定しています。
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こちら一見、シンプルなトレーナー。私はこの服の良さを伝えたいのに、そもそもクリックしてもらえないんじゃないかと心配になるぐらい、絵的に地味(涙)。

しかし先日、このウォームシルクの生地が、まさかの廃盤になるという知らせを受けました。これは、手元にある商品の分だけでも、しかるべきお客さまに届けねばなるまい、と今奮い立っています。

スタイルストアが、洋服のお取扱いを始めてから7年。その間、数々の服を見てきましたが、このスウェットは触った瞬間「!」となるやわらかさ。日本ではほとんど出回っていない、貴重な生地だったのです。

いい生地ならば、なぜ廃盤になるのか?

はっとするほど良い生地ならば、そもそもなぜ廃盤(=製造終了)になるのか?まずはこの話から。廃盤の理由は、生産するにあたって「一回にこのぐらいは編んでね」と求められる生地の量=ロットが膨大だからなんですね。

加えて、この生地は表が綿、内側が起毛シルクの「二重構造編み」という特殊なもの。綿とシルクでそれぞれ別の生地を作り、その2枚を糸で編んでくっつけることで、1枚の裏表にしています。

綿とシルク2枚をくっつけるのに、一番簡単な方法は「接着」ですが、反面どうしても生地が固くなってしまうんですね。

それぞれの生地を風合いよく作り、起毛させ、1枚にするときも、編む糸の素材や編み込みの強さを綿密に計算することでできた極上のスウェット生地。この気持ち良さは、実物に触れたスタッフが「この中で寝たい」と言ったほどでした。

こだわり抜いたつくりになっている分、製造のハードルもそれなりに高くなり、少量を手頃な価格で作るというわけにはいかない、という事情があります。切ないですね。

シルク好き&肌触りにうるさい人に捧げたい

というわけで、かなりマニアックな編み方でできた生地「ウォームシルク」。この生地を開発したのは、DRESS HERSELFと10年以上前からお付き合いのある、もともと中国の大手生地メーカーの開発部門のトップだった方です(寝ても覚めても生地のことを考えている、という感じの職人肌)。

膨大な知識と経験、素材調達のコネクションを持つ彼だからこそ作れた生地。そして、DRESSHERSELFと長年のお付き合いがあったからこそ、日本に入ってきて「プルオーバーウォームシルク」という製品になったわけですね。

そう思うと、このスウェットがいかにレアで価値の高いものかを実感します。だからこそ、もう買えなくなる前に、シルク素材を愛する方や、服の肌触りにはうるさいという方に届けたい。そう思って、この記事を書きました。

このプルオーバーが似合う人

枚数に限りがある為、「せっかく買ったのに想像と違った」というケースをなるべく少なくしたいと思いますので、ご購入検討の参考にして頂けそうなことを2点添えておきます。

1、身長158cm以上170cmの方におすすめ
DRESSHERSELFの服は比較的どれもゆったりめです。このスウェットも、身長167cmのモデルが着用して袖を伸ばすと、親指の付け根までくるぐらい、袖丈も長め。

バスト116cm、裄丈77cm、身頃は前58cm、後ろ64cm

華奢で身長が高くない方だと、「服に着られている感」が出そうなので、157cm以上はある方におすすめです。袖をまくって手首を出すと、よりスッキリ見えます。

2、ネイビーのステッチ箇所の色むらについて
襟から肩にかけて、袖口、裾のステッチ部分の色が薄く見えることがあります。これはステッチをかける際、下のシルクの生地が少し見えているためです。

当店でもお一人、白っぽく見える点が気になるという方がいらっしゃいました。ちなみにグレーでも同じ状態ですが、色の差が少ない為目立ちにくいです。強度的に問題があるわけではないので、ご安心ください。


現時点でグレーが残りわずかです。DRESSHERSELFのものづくりに共感し、素材の良さを愛でてくださる皆さまのもとに届けばいいなと願っています。

ヘザーグレーは完売しました。ご注文ありがとうございました。

誰の目線も意識せず、自分が心地よくあるために選ぶ、上質でコンフォートな服。プルオーバーウォームシルクは、そんな一着だと思います。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。