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鍋購入で困らないために。種類や使い方、素材のメリットデメリットを知ろう

2023年11月08日更新

料理は道具選びから。快適な調理環境が揃えば、料理も自然とおいしくなります。長いお付き合いになる調理器具類は、きちんとリサーチしてから購入しましょう。今回は鍋の種類と選び方、使い方、素材のメリットデメリットなどをご紹介します。

【素材別】鍋素材の特徴と選び方

アルミ鍋のメリットとデメリット

アルミ鍋のメリットは、熱伝導がよく軽いこと。代表的なかたちは行平鍋(ゆきひらなべ)で、味噌汁作りや野菜類をゆでるのに便利なかたちをしています。


中尾アルミ製作所/ヤットコ鍋

アルミ鍋のデメリットは、酸やアルカリに弱い点です。調理した食材は鍋に入れっぱなしにせず、別容器へ移し替えましょう。鍋が長持ちします。また、アルミは黒く変色する場合がありますから、定期的にクレンザー等でのお手入れを行いましょう。重曹使用には適していません。

ステンレス鍋のメリットとデメリット

ステンレス鍋のメリットは、保温性が高いこと。じっくり火を通していく煮込み料理に適しています。熱伝導はあまり良くありませんが、一旦あたたまると温度をキープ。天ぷらなどの揚げ物にも向いています。


CRISTEL/グラフィット 深鍋

ステンレス鍋のデメリットは、焦げ付きやすい点です。鍋の焦げには重曹を入れて沸騰させると効果てきめん。こちらもアルミ鍋同様、定期的なお手入れできれいな状態を保てます。



ホーロー鍋のメリットとデメリット


UNILLOY/キャセロール 深型

ホーローは鉄や銅製の鍋にガラス質の釉薬を塗った鍋で、メリットは酸に強く保温性に優れているところ。熱伝導率が高く熱ムラが少ないため、煮込み料理などが得意で、和洋中なんでも作れるのが良い点でもあります。

ホーロー鍋のデメリットは、ひびが入った部分からサビが発生する恐れがある点や、調理器具自体の重さ。衝撃には注意し、しっかりと両手で持ち運びましょう。

フッ素加工鍋のメリットとデメリット

アルミや鉄の表面にフッ素加工を施した鍋は、こびりつきにくく色々な料理に向いています。よく使われているのはフライパンですね。軽くてこびりつきにくいフッ素加工フライパンは大人気の調理器具です。焼いたり炒めたりする他、茹でにも使えます。


味わい鍋 片手18cm

フッ素加工鍋のデメリットは、金属製のヘラを使うとコーティングがはげてしまう点。この素材には木べらやシリコン製の調理器具を使用しましょう。


土鍋のメリットとデメリット

土鍋は火のあたりが柔らかく、保温性が高いのが特徴の鍋。おでんやおかゆなど、長く煮込む料理に適しています。土鍋は寒い日本の冬に定番の調理器具ですが、最近はご飯を炊くのに使用する方も増えています。

土鍋のデメリットは、衝撃により割れたり、置き場を取られること。鍋自体に重さもあり、持ち運びしにくい点です。また、急激な温度変化も苦手なため、鍋の底に水滴がついたまま火にかけないようにしましょう。ひび割れの原因になります。

鉄鍋のメリットデメリット


toki no niwa/鉄鋳物フライパン

鉄鍋のメリットは、炒める・焼く・揚げるに適した素材であること。高温に強く耐久性もある調理器具となります。丈夫で傷にも強く、使い込むほどに焦げ付きにくくなる点も評価されています。フライパンやグリルパン、スキレットなどが有名ですね。

鉄鍋のデメリットは、お手入れを怠ると錆びたり焦げ付いたりすること。また、ずっしりとした重さもあるので炒めものの際や食卓に運ぶ際には注意が必要です。鉄製品は使い始めに焼き込みが必要になるなど、少々手間がかかるのもデメリットかもしれません。

ただ、「ambai」のオムレツパンのように、鉄でありながら錆びにくい加工が施され、洗剤洗いOK、焼きならしなどが不要ですぐに使い始められるアイテムもあります。お手入れが気になる方には、こちらのオムレツパンはとてもおすすめです。


【形別】鍋の種類とおすすめ調理器具

フライパン

フライパンや炒めたり焼いたりするのに適した平たい鍋で、フッ素コートや鉄製、銅製などが定番素材です。その中で一般的なのは、フッ素樹脂加工のフライパン。中でも「中尾アルミ製作所」のシルクフライパンは、元々業務用に作られているだけあって丈夫なつくり。

板厚が3.4mmと厚めに作られているため、量販店で販売されているようなフッ素樹脂加工のフライパンに比べると約2倍ほどの重さがあります。でもその分、蓄熱性が高く、食材にしっかりと熱が伝わり「美味しく仕上がる」というのがポイントです。

行平鍋

行平鍋はもともとは銅で作られていましたが、昭和20年中頃からアルミ製のものが普及するようになりました。軽くて安価なアルミは、熱伝導性も高く使い勝手が良いのです。

東京都足立区に工房を構える「中村銅器制作所」のアルミ特製行平鍋は、職人さんが1つ1つ槌目(つちめ)を入れたこだわりの品。はじめて使用する際は、米のとぎ汁などで10分間煮沸しましょう。鍋の変色が防げます。

外輪鍋

外輪鍋は、ソテーパンとも呼ばれる洋食用の浅い両手鍋のこと。煮る、焼く、炒める、など万能に使える鍋です。特にこちらのTetsu Nabeは、調理後にそのまま食卓に並べられるビジュアルで人気の品です。

深型鍋

深型鍋は、カレーやシチュー、スープなど量をたっぷり作る煮込み料理に最適な鍋です。特に、じっくりと煮込む料理には、熱伝導率が高く熱ムラが少ないホーロー鍋がおすすめです。

土鍋

冬の定番の鍋といえば、土鍋。家族や友人と一つの鍋を囲って食べる食卓は体も心も温まります。スタイルストアで特に人気の土鍋は、「kanae」のだえん土鍋や、「弥生陶園」の丸土鍋。「あっという間に火が通って、メイン料理が5~10分で完成する」、「余熱調理できる」、「煮る・蒸す・焼くができる」というところが魅力。

ミルクパン

ミルクパンは、牛乳を温めたり、お味噌汁や少量の野菜をゆでるのに重宝する小ぶり片手鍋のこと。少人数世帯であれば、味噌汁を作るのにも向いている大きさです。

「kaico」のミルクパンは、程よいサイズで小回りが利き、注ぎ口のキレも良い一品。サイズが小さく底面の方が広いので熱効率が良いのが特徴。野菜の下茹でや、ソーセージのボイル、ジャムやソースづくりなど、想像以上に出番が多いこと間違いなしです。

グリルパン

グリルパンは溝がついたフライパンのことで、焼き目をつけたい時や余分な油を落としたい時に便利な鍋です。たとえば、ホットサンドや焼き魚、ハンバーグ、焼き野菜など、網目がついておいしそうな見た目に仕上げられます。

「弥生陶園」のグリルパンは、直火はもちろん、魚焼きグリル、電子レンジ、オーブンにも対応していて機能的。持ち手付きなので調理した後に移動させやすく、できたてをそのまま食卓へ出しても絵になります。

雑炊鍋

雑炊鍋は、おかゆや雑炊、スープなど、1人前ご飯に向いている、単身世帯や風邪で体調を崩した時に使える鍋です。土鍋の保温性や見た目を残しつつ、コンパクトなサイズなので、行平鍋のように片手で扱え、そのまま食卓に出せるのが人気です。

卵焼き器

玉子焼き器は江戸時代中期頃から使用されはじめたもので、長方形だけでなく正方形型もある鍋です。溶いた卵をくるくると厚焼きにしていく技法は、日本独特の手法だそう。海外の方がおみやげと称し、玉子焼き器を購入していく姿も見られます。

「中村銅器製作所」で作られる銅玉子焼き器は、プロも愛用するアイテム。銅は熱伝導が高く、ふんわりとした玉子焼きが作れます。使うたびに油がなじんでいき、長く愛用できる鍋です。

無水鍋


味わい鍋 両手22cm

無水鍋はアルミニウム製の鋳物鍋でその名の通り水を使わない調理が可能な調理道具。1つで8役(煮る、炊く、蒸す、炒める、揚げる、ゆでる、焼く、天火)をこなせる万能鍋として長年愛されてきました。お米を炊くのにおすすめです。

「味わい鍋」は揚げる、炊く、焼く、煮るなどどんな料理法にも使え、無水調理もできる万能なお鍋。厚手のアルミ鋳物だから、蓄熱性や気密性が高く、料理がおいしく仕上がります。熱の通りが早く調理の時短ができるので、忙しい時にも役立ちます。

鍋の種類によってお手入れやメニューを使い分けよう

一口に鍋といっても特徴や大きさ、用途はそれぞれ。1つで何役もこなせる万能鍋から、単品専用の鍋までいろいろご紹介しました。どの鍋にもメリットデメリットはありますので、納得の上で我が家の仲間に加えましょう。素材にあったお手入れをすれば、長く愛用できる品ばかり。素敵な家事時間をお楽しみください。

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