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夏野菜ラタトゥイユを短時間でおいしく作れる理由

2022年06月24日更新

こんにちは。バイヤーの中井です。

暑い季節は、キッチンに立つのも億劫。毎年この季節になると、さっと調理できてしっかり野菜を摂れるのでラタトゥイユをよく作るのですが、去年より頻繁に作るようになりました。

というのも、今年はUNILLOYの鋳物のホーロー鍋で調理するようになったから。

このお鍋がとっても優秀でして、鋳物の「食材をあっという間に調理できる」という長所はそのままに、唯一残念な短所=「重い」という悩みを解消してくれた調理道具なのです。

今回はラタトゥイユを作っているところを交えながらその良さをご紹介したいと思います。

あっという間に火が通る

このお鍋は、鉄を型に流し込んで作る「鋳物」なので熱伝導がとても良いのですが、他の海外製の鍋と比べて薄さが約半分くらい(2mm)なので、一般的な鋳物よりもさらに食材に火が通りやすいという特徴があります。

しかもガラス素材の塗装をしたホーロー加工をしているので、においや色が移りにくいのも嬉しいところ。

薄く作るのはとても難しいのですが、金属加工で有名な産地・新潟県・燕三条の「三条特殊鋳工所」の技術力が高いからこそ実現できたそうです。

オリーブオイルとにんにく一片を熱して、玉ねぎ、ズッキーニ、なす、パプリカ、ブロッコリー、しめじを投入。この時点では結構カサがあります。

使っているのは、浅型の24cm。直径が広い分、全体に早く火が行き渡りやすいので、「炒める・煮込む」には、このサイズが使いやすいと思います。(このお鍋でパスタも茹でるのも兼用したい場合は、深さがある22cmがおすすめ。)

野菜がしんなりしてきたら、角切りにしたトマトと、トマトの水煮缶を投入。(ここまでで約5分くらい)

あとはローリエやタイム、ローズマリーなどのハーブと、塩胡椒、コンソメを入れて蓋をして弱火で10分くらい放置します。

10分後に蓋を開けてみると・・・

弱火なのに、お鍋の中がぐっつぐつに!

10分くらい経って蓋を開けてみたらあっという間に野菜がくたっと柔らかくなって野菜のカサがかなり減っていました。

火を使う時間が短い割に、野菜の水分と、トマトの水煮缶の水分だけで短時間でこんなにトロトロになるのです。

蓋を開けると、かなりの湯気が。熱伝導の良さを物語っています。

普段アルミ鍋も使っているのですが、同じくらいの煮込み時間だと、鋳物鍋は倍くらいクタクタで柔らかくなっていました。

煮込みたい時は、やっぱり鋳物ホーロー鍋が合っているのだなーと実感しています。

軽いので、移動や洗う時にラク

そして、なんといってもこのお鍋の良さは他の海外ブランドの鋳物鍋と比較すると各段に「軽い」こと。

22cmサイズの鋳物鍋で比較した場合、ルクルーゼは約3.5kg、ストウブは約4.1kg、UNILLOYは約2.7kg。これは前述した「薄さ」が軽さに繋がっています。

テーブルへ移動させるにも、洗うにも、あの「重っ・・・!」という感じがないので億劫にならずつい使ってしまうんですね。

大久保ハウス木工舎/くるみのお玉匙、その他はバイヤー私物

IH、ガスどちらにも対応しているのもポイント。蓋をしてオーブンに入れることもできます。浅鍋は高さがないので圧迫感がなく、テーブルに置いても収まりが良いサイズですよ。

夏の料理時間を快適にしてくれる頼もしい道具。ラタトゥイユは冷やしたり、パスタと一緒にしてもおいしいので、この夏はせっせと作ろうと目論んでいます。

このコラムを書いた人

中井 明香

スタイルストア バイヤー

中井 明香

いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。