バイヤーからのお便り

羽毛のプロに聞いてみた!羽毛布団の疑問にお応えします

2021年11月09日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

夏が去ったと思ったらあっという間に冬がやってきましたね。我が家も冬物のコートを出したり、寝具をあったか仕様にしたりと、せっせと冬支度をしています。

毎年、いよいよ冬だなあとしみじみ感じるのは、羽毛布団を出した時。寒さは堪えますが、毎日ふかふかのお布団に入る瞬間は幸せですよね。

当店で販売している羽毛布団は、羽毛専業メーカーの河田フェザーさんに作っていただいている当店限定のもので、 「羽毛掛けふとん」 と「二枚合わせ羽毛掛けふとん」 の2種類。 「羽毛布団の違いは目で見てわかるものではないから、本当に信頼できるものを取り扱いたい」という思いから、羽毛のプロフェッショナルと一緒に作った一品で、どちらも使われている羽毛は同じグレードのものです。

「羽毛掛けふとん」 はお取り扱いをはじめて3年が経ち、今年はバリエーションが増えたこともあり、つかい手のみなさまから、選び方についてもいろいろとご質問もいただきました。今回は、いただいたご質問について、つくり手の河田フェザーさんにお聞きしてみました。改めてこの羽毛布団の魅力についてお伝えできればと思います。

―――目次―――

1 自宅の環境に、この羽毛布団で十分なのかがわかりません。

2 「羽毛掛けふとん」と「二枚合わせ羽毛掛けふとん」どっちがあたたかい?

3 本当に自宅の洗濯機で洗えるの?

4 どれくらいの頻度で洗えばいいの?

5 ダニや虫は大丈夫?

質問1 羽毛布団の選び方

Q 自宅の環境に、この羽毛布団で十分なのかがわかりません。羽毛布団を選ぶ時にどうやって選べば良いですか?

A ゴールドラベルはひとつの判断基準になります。

羽毛布団は「ダウン・フェザーの含有率」「羽毛量」「羽毛の品質」「ダウンパワー」「生地」など見るべきポイントが多くて大変ですよね。ひとつの目安になるのは、品質を表す「ゴールドラベル」です。

これは日本羽毛製品協同組合が国産の羽毛布団に対して発行しているもので、当店取扱いの羽毛布団は上から二番目の「ロイヤルゴールドラベル」に値します。ダウンパワー400dp以上、ダウンの混率が90%以上であることがロイヤルゴールドラベルの条件で、「寒がりな方や、木造の寒冷地にお住まいの方」にもおすすめできるスペックです。

質問2 あたたかさの違い

Q 「羽毛掛けふとん」と「二枚合わせ羽毛掛けふとん」、どちらにするか悩んでいます。あたたかさを優先する場合、どっちがいいですか?

A あたたかさだけで比較するなら、「羽毛掛けふとん」がおすすめです。

「羽毛掛けふとん」は約1.2kg、「二枚合わせ羽毛掛けふとん」は肌掛け約0.3g、合い掛け約0.9kgで合計約1.2kgと、同量の羽毛が使われています。

2枚合わせのふとんは、1枚ずつ使うことでオールシーズン対応出来る利点がありますが、使われている生地の量が多い分、2枚を合わせると「羽毛掛けふとん」よりも重たくなります。

1枚掛けのふとんの方が羽毛の性能を発揮するには良いので、あたたかさをとるなら 「羽毛掛けふとん」 、1年中使えることをとるなら 「二枚合わせ羽毛掛けふとん」 がおすすめです。

質問3 本当に洗える?

Q 「二枚合わせ羽毛掛けふとん」はウォッシャブル仕様とのことですが、自宅の洗濯機で洗えますか?

A はい、洗濯機に掛布団が入れば洗えます。

「二枚合わせ羽毛掛けふとん」は水洗いが可能な生地ですので、ご家庭の洗濯機で洗うことが可能です。ドラム式か縦型かどうか、洗濯機の機種、容量などは特に指定がありません。布団が入る洗濯機であれば大丈夫です。洗剤はダウン可のものをお使いいただくのがおすすめです。

アドバイスとしては、布団用の洗濯ネットに1枚ずつ入れて、2度に分けて洗濯して下さい。脱水後は羽毛をすこしならして、陰干しして下さい。乾いてからも、羽毛をならして、ふとんをバサバサするなど空気を入れて下さい。

ただ、お洋服とも同様に、洗い方や干し方によって仕上がりは変わってくるため、「洗ってもふっくら感が完全に戻る」「羽毛が全く偏らない」と断言してお伝えするのは難しい、というのが本音のところです。ご希望の仕上がりになるかどうかご不安な場合は、カバーをかけて使用してカバーのみの洗濯としていただくか、専門の業者様へクリーニングをご依頼されることをおすすめします。

汗をかく季節でも使う想定で、一枚のボリュームが抑えられた「二枚合わせ」は、洗える生地でお作りしていますが、「羽毛掛けふとん」は1枚のボリュームがあるため、ご自宅で洗うことを想定して作っておらず、洗濯はできません(羽毛が出てこないように、目つぶし加工をしており、水洗いをすると織りが緩んで羽毛の吹き出しの原因になります)。どうしても洗いたい場合は、専門業者にお出しくださいね。

質問4 洗う頻度

Q どのくらいの頻度で洗えばいいのかわかりません。シーズンごとにクリーニングに出したほうが良いでしょうか?

A 目安としては、商品購入から3〜5年で丸洗いを1回、10年でリフォームか買い替えを推奨します。

使い方や汚れの程度にもよりますが、カバーをつけて使用していらっしゃる場合は布団本体が汚れることも多くないと思うので、目安としては3〜5年に1度で大丈夫です。

日頃のお手入れとしては、起きた際に、ふとんを持ち上げて空気を送り込むようにベッドメイキングをしていただくのが、羽毛を長持ちさせるポイントでもあります。空気を入れ替えて乾燥させることにより、羽毛本来の機能も発揮されます。天日干しをする場合は、側生地が傷まないように布団カバーをつけたまま、午前10時〜12時を目処に、表裏30分裏返して干すようにしてください。

きちんと洗浄した羽毛の寿命は100年以上で、生地の方が先に傷んできてしまうことがほとんど。その場合は、買い替えをいただくか、希少な羽毛資源を活かすためにも、リフォーム(側生地を裂いて中身を取り出して洗って新しい側生地へ充填)をおすすめします。

質問5 ダニ問題

Q 洗濯頻度が少ないと、ダニなどの虫が繁殖しないか心配です。

A 羽毛布団はダニに強いんです。ただし、しっかり洗浄されていること、生地の品質がしっかりしていること、正しく手入れすることは必須の条件です。

羽毛布団の側生地は中からの羽毛吹き出しを防ぐためにつぶし加工を施しているため、外からダニが侵入することはありません。中身の羽毛も、製造工程で洗浄や乾燥を行うため、ダニは通常残っていません。しかし、羽毛の原毛には、垢や埃など様々な汚れが付着しているため、洗浄が不十分な場合はそれらが元になって雑菌が繁殖したり、獣臭さを発してしまったりすることもあります。また、生地の質が悪いと織りが甘く、中にダニが入ってしまうこともあります。

その点、河田フェザーは羽毛の精製を専門に行うメーカーで、羽毛の洗浄技術は日本では間違いなく一番、世界的に見てもトップレベルの技術力を誇ります。日本羽毛製品協同組合が定める羽毛の洗浄レベル(100mm)の、更に倍の基準(2000mm)を独自に設けており、圧倒的な品質の羽毛として信頼を得ています。羽毛の品質には安心してお使いいただければと思います。

また、生地についても洗い方やお手入れの方法(直射日光を長時間当てるなど)を誤ると、早く傷んでしまい羽毛の噴出やダニが入りこんでしまう原因になります。羽毛布団に合った、適切なお手入れをされてくださいね。

ご使用やご購入の参考になりましたでしょうか。羽毛布団は気軽に買えるお値段でもないですし、長く使い続けるものなので、しっかり納得いただいた上でお選びいただければと思います。ほかにもご不明な点や心配な点があれば、お気軽にお尋ねくださいね。今後も、いただいたご質問はこちらに随時追加していきたいと思います。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。