みんなの愛用品

使う・洗う・しまう、全て満点なステンレス鍋

2022年12月15日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

10月から当店で取り扱いをはじめた、クリステルの鍋「グラフィット」。生産・販売開始販から35年以上が経つフランスのブランド鍋ですが、どんな人でもきっと買って後悔しない!と力説したいくらい、欠点が見つからない良い調理道具です。

この鍋をおすすめしたい理由は、3つあります。

  • ハンドルの付け外しが自由で、調理中、調理後にベストな状態で使える
  • ステンレス底面多層で焦げ付きにくく、適度な軽さ
  • 入れ子にできるので収納場所をとらない

ひとつひとつの条件を満たすものはあるのですが、これを全て兼ね備えた鍋は、稀有な存在。改めて、長く愛されているクリステルの良さをご紹介できればと思います。

「ハンドル付け外し自由」は予想以上に便利だった

クリステルの大きな特徴は、付け外しが自在なハンドルがあるところ。しかもこのハンドル、とても使い勝手がよくて、片手で簡単にとりつけができて、グラグラせずしっかりとグリップしてくれるので安定感があります。

サイズバリエーション豊かなクリステルの中でも、わたしのお気に入りは16cmの鍋。味噌汁やスープを作る、ミルクを温める、少量の揚げ物をする、野菜の下茹でをする、卵を茹でる……と様々な用途で活躍しています。実際、よくハンドルの付け外しをするのもこのサイズです。

ハンドルが外せることで鍋を収納する時に便利なのはもちろんなのですが、残ったスープを鍋ごと冷蔵庫に入れる時、洗い物をした後に水切りかごに入れる時、鍋ごと食卓に並べる時など、持ち手がなくて便利!としみじみ思います。

逆に調理中は、スープを器によそったり、油をオイルポットにうつしたり、と鍋を傾けるシーンが多いので、ハンドルは必須。料理する時は持ちやすく、保管するときはすっきりと取り外しできる、しかもその着脱がストレスなく行えるというのは思った以上に快適です。

ハンドルがとれることでオーブンに入れやすいという良さもあります。オーブンに入れられるので、パンやお菓子を作る時に菓子型代わりに使うことができます。菓子型も大きくて他のものと重ねにくく地味に保管場所をとる存在なので、鍋がその役割を果たしてくれるのは助かります。

鍋の重さは、長く使うための重要条件

わたしはステンレス製のキッチン道具が大好きです。理由は、少し汚れたり焦げ付いたりしても、磨きさえすれば新品のようなきれいな状態に戻るから。劣化しにくく、手入れが簡単で、見た目も使い勝手も同じ状態が保てるというのは、毎日使うキッチン道具においてとても大切なことだと思っています。

このクリステルの鍋も、持ち手までステンレス製で、傷みやすい箇所がありません。購入から10年間の保証がついているというから驚きなのですが、そのくらい壊れることがないのです。何か不具合が出たとしても、取扱説明書に従った使用であれば、保証期間内は無料で調整・交換をしていただけます。

いろいろあるステンレス鍋の中でも、特に選んでいただきたいのが「多層鍋」とよばれるもの。ステンレスの鍋で食材を炒めた時、ひどく焦げ付いてしまったという経験をされた方は多いのではないでしょうか。それは、温度差があるから。多層鍋は、蓄熱性が高く丈夫なステンレスで、熱伝導の良いアルミを挟むことで、どちらの素材の良さも引きたてている鍋。全体的に温まるようになっているので焦げにくく、弱火でもきちんと沸騰してくれます。

同じ多層でも、層の数が違ったり、側面まで全面が多層のもの・底面だけ多層のものなどさまざまありますが、クリステルは「底面だけ、ステンレス/アルミ/ステンレスの三層」タイプ。多層なのが底だけなので、全面多層と比べると軽量で、大きなサイズでも取り回しに苦労しません。鍋は重くなるほどおいしく仕上げやすい(蓄熱性が高い)ものが多いのですが、洗う時に大変だったり、どうしても使いやすさとはトレードオフになってしまうなと思います。一度使いにくいと感じると、結局棚の中にしまいっぱなしで手にとらなくなってしまうことも。その点クリステルは機能性と重量のバランスが非常によく、おいしく仕上がる条件と扱いやすい条件をどちらも兼ね備えています。

場所をとらないからこそ、最適なサイズを選べる

鍋に関しては「大は小を兼ねる」が通用しないものだと思っています。たとえば1人分の料理を作るのに大きなフライパンは重いし、1人分の味噌汁を作るのに大きな鍋を使うと、具材を煮るのに十分な水嵩が出せません。

作る料理や量にあわせて、最適なサイズの調理道具を選ぶとびっくりするくらい料理がしやすくなりますが、作る料理は日々違うし、家族構成が変わったり、来客があったり、作る量も変わります。でも、たくさんのサイズや種類を揃えると、それだけ場所をとってしまいますよね。

そんな時に、「入れ子になる鍋」というのはとてもありがたい存在。サイズが増えても収納場所が増えません。いやいやそんないきなり複数サイズを買わないよ、と思われるかもしれませんが、サイズ違いが欲しいと思った時に収納スペースを気にせず買い足せるという安心感があります。実際、クリステルはひとつ購入された後、使い勝手の良さに惚れこんでサイズ違いを追加購入される方が本当に多い鍋。今年発売から37年目になるロングセラーの鍋で、長く愛されていることが伺えます。

価格も決してお安いものではないので、上級者向けと思われるかもしれません。でも、どんな人でもきっと買って後悔しない!と力説したいくらい、欠点が見つからない良い鍋です。機能美という言葉がまさにぴったりで、大切に使えば子や孫に譲ることもできる、そんな一生ものの調理道具です。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。