バイヤーからのお便り

【みんなの知恵袋】染め方でお洋服の「柔らかさ」が変わる?前編

2016年12月10日更新

お洋服を買う時、その服が
どんな素材でできているのか、
確認する方がほとんどだと思います。
できれば身に着けて心地よいお洋服を
着たいですものね。

でも、素材には表記されることのない
「染め方」が、生地のやわらかさに
影響しているなんて、ご存知でしたか?

ストールブランド「harukii」の高橋さんは
繊維業界に15年も携わっていらっしゃることもあり
繊維や素材にまつわるプロフェッショナル。
お話ししていても、「そうなんだ!」と
思わず唸るような豆知識が
次々と飛び出してきます。

そんな、プロフェッショナルだからこそ
知っている、あんなことやこんなこと。
バイヤーが商品ページでは伝えきれないお話を
みなさまにもお伝えしたいと思います。


染め方でお洋服の「柔らかさ」が変わる?(前編)

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みなさま、こんにちは。
ストールブランド「harukii」の高橋です。

イベントの多い季節になり、
少し華やかなものを身に着けたいな、
と思い始めた今日この頃です。
皆さんはいかがでしょうか。

さて、ここで質問です。
洋服や生地には美しい色がついていますが、
その色を付ける段階には、
いろいろあるのをご存知でしょうか。
生産過程において、いつ色を染めるのか。
考えたことがありますか?

ざっくり分けると、4つの段階があります。

1 綿(わた)の段階で染める
2 糸の段階で染める
3 生地の段階で染める
4 製品にして(縫製して)染める

2から4なら皆さんご存知かもしれません。
でも1の、綿で染める?
そんなこと聞いたことがない、
とおっしゃる方はたくさんおられる
のではないでしょうか。
この方法を、「綿(わた)染め」と言います。

実は染料というのはとても細かい、
目には見えないような小さな
粒子(分子レベル)でできています。
その粒子をこれまた細い細い繊維の
表面にしっかり付着させたり、
中に浸透させたりして、
そう簡単には取れないようにします。
その技術を「染色」と呼んでいるのです。
太古の昔から今日まで、実に様々な
材料や技術が試され、
磨かれてきたのですね。

そういうことから考えると、
1番の「綿の段階で染める」が
繊維との密着度が一番高くなります。

なぜって、繊維がまだ糸になっていないので、
染料の細かい粒子が繊維と繊維の間に
入り込みやすいからです。
糸になってしまうと繊維同士が
しっかりと密着しているので隙間がなく、
なかなか入りにくいですね。
生地になってしまうとなおさらです。

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でもファッション性を考えると、
なるべく後の段階で染めたほうが
いろいろバリエーションが広がるし、
美しく格好よくなります。
感性を競うデザイナーたちや、
経済性を考える商人たちが
それを要求してきたのでしょう。

染色に関わる職人さんたちは、
いかに後の段階で染料を繊維に密着させるかに、
おそらく大量の汗と涙(?)を流してきました。
そのお蔭で、今では本当に
染料が落ちにくくなってきましたね。

ではでは、これまたなぜ染料を
繊維に密着させる技術が高まったのに、
1の綿の段階で染める方法がとられているのか。
効率も悪そうですね。
実際に綿染めが一番コストがかかります。

それでも綿で染める製品があるのは
なぜなのでしょう。
それには他に代えがたいメリットが
あるからなのです。

後編はこちら>>>


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11月に販売開始となったharukiiの
「カシミヤコットン変りギンガムストール」は
高橋さんも「自信作」と言い切るストール。
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このコラムを書いた人

eucotakahashi

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