全商品ポイント10倍キャンペーン

テーマ別おすすめアイテム

バイヤー中井の「静岡を訪ねて」 - 第2回 電車みたいなヤツの正体-

2016年09月27日更新

shizuoka43

みなさまこんにちは。

バイヤー中井が地方を探訪する中で、
つくり手さんやその土地ならではの
風景、おいしい食べものをご紹介する
こちらのコラム。

静岡編 第一回「あの蔦の中に
に続きまして、第二回の今回は、
森の炭の森(木のかたちの脱臭剤)
が生まれる製作現場探訪の様子を
お届けします。

shizuoka41

できたてほやほや(?)の森の炭の森。

デザイナーの花澤さんから伺った、
「電車みたいなヤツがいるから」
という謎の言葉。

電車に揺られること約30分、
そこから車で走ること約20分、
その正体と対面してきました。

まずは長さ5m超えの間伐材がお出迎え

shizuoka25

大迫力の木々。

到着してすぐに対面したのは、
大量の間伐材。
(間伐材とは、山を健康に育てるために
木を間引いた時に切られたものの
ことです)

長さ5mを超える背の高い木が
ごろごろと寝そべり、これから
炭になるのを待っていました。

ちなみに、そもそもなのですが、
森の炭の森を作っているアスカムの
関連会社「横山鐵工株式会社」は、
間伐材などを製材する機械を
作っている会社なんですね。

shizuoka37

広々とした工場で、製材用の機械を作っています。

アスカムは間伐材を炭にして、
その炭を使ったアイテムを作られて
いるのですが、何と、その
「炭を作る機械」自体も自家製
なのだそうです。

見たことなかった、炭づくりの現場

shizuoka27

まず、間伐材の皮を剥いだり
粉々にして「木のチップ」を作ります。
大きいまま炭にするのではなくて
チップにしてから炭にするんですね。

0503as01

この背景にうつっているのも
同じ木のチップです。

shizuoka29

こちらはいくつかの機械のほんの一部。
間伐材を木のチップにしたら、
大きな機械でセラミック素材と
混ぜ合わせます。

それから、専用の機械で焼き上げると
炭ができるんですね。

shizuoka30

こ、これが例の・・・!
長さは10mくらいで細長く、
確かに電車みたい。
近くで見ると大迫力です。

森の炭の森を作られている
アスカムの横山さんは、会話の中で
「そうそう、機械もね、自家製なんですよ」
と、まるでケーキ作りをするかのように
さらっと仰ってましたが、スケールが
すごすぎます。

と同時に、この機械を作るくらい
炭づくりにかけていらっしゃる
その気持ちがひしひしと伝わってきました。

「きちんと作ったものを、できるだけ
お客さまに手の届きやすいような
価格でお届けしたい」と横山さんは
仰ってまして、となると、
やっぱりこのくらいの大きな規模で
作る必然性があるんですね。

shizuoka31

さきほどの木のチップがこの
ぐるぐるの中を通ると、
出てくる頃には炭になっています。

shizuoka32

中を見ると吸い込まれてしまいそう・・・!

shizuoka33

焼くとこういう状態になります。

shizuoka35

大きな金属の箱をのぞいてみると、
炭がたっぷり。
これが例えば「Charco Bird」や
リラックスアイピロー」などの中身に
なっていくのです。

普段の気づきからの、逆転の発想

ascam0412_01

今までアスカムでは、固形の
消臭剤というと、炭を固めて
作られていたのですが、
森の炭の森の場合は、炭を液状にして
刷毛で塗り重ねて作っています。

森の炭の森も、最初は炭を固めて
木の形を作ろうとしていたそうですが、
大きいサイズの場合、お客さまに
使用いただけるくらい丈夫かどうか、
コストも高くならないか、という
問題に直面。

横山さん曰く、当時は行き詰って、
「この企画、本当に実現できるんだろうか」
と、何度も考えていらっしゃったそうです。

shizuoka40

そんな時にふと目に入ったのが、
普段は刷毛などの道具を入れている
このグラスでした。

炭を使った刷毛を入れたりしているから
黒いし、洗っても全然落ちないので
あきらめてそのまま使っていたそう。

「あ・・・。
液状にして塗り重ねて
それがきちんと定着すれば、
森の炭の森が作れるかもしれない。」

そんな考えがふと降りてきてからは
即実験。

塗ってみたら素材にきちんと
炭が定着し、炭のペイントという
新しい技法が生まれたのだそうです。

まさに普段の行動からの
逆転の発想だったんですね。

shizuoka42

そんなことを乗り越えながら
ようやく完成した森の炭の森。

今日も横山さんが1点ずつ丁寧に
炭を塗ってくださっています。

shizuoka44

帰る時に車窓から見た大井川。

ちなみにこの風景は、横山さんの
普段の通勤ルートだそう。
川と空の広がりと抜け感がとても
気持ち良く、ちょっとノスタルジックで
素敵でした。

撮影していたら、「え、こんな普通の
風景の撮影で大丈夫なの・・・?」と
仰ってましたが。。。
地元の方にとってはいつもの風景
ですものね!

森の炭の森に使われている間伐材も、
この大井川付近の山から間引いて
伐採したものを使っています。

さて、最終回となる次回は、
静岡のおいしいグルメと
中井のとっておきのお店をご紹介します。
(次回へつづく)


【第一回】
森の炭の森をデザインされた
mag design labo.代表の花澤啓太さんの
オフィス兼店舗を訪れた時のこと
あの蔦の中に

【第二回】(本コラム)
森の炭の森の製作現場へ。
アスカムさんの工房探訪
「電車みたいなすごいヤツ」

【第三回】
静岡のおいしいグルメといえば&
中井のとっておきのお店
変わったけど、変わってない


 

このコラムを書いた人

中井 明香

スタイルストア バイヤー

中井 明香

いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。

特集 / キャンペーン