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ペクチンの入っていないジャムが美味しい理由

2018年11月14日更新

スタイルストアでもう4年ほど
人気のSUIZENのジャム
黄金桃(おうごんとう)という
桃のジャムを中心に、
旬のフルーツだけで作った
無添加のジャムです。

つくり手の浅原さんには、4年前に
出張先の倉敷で出会いました。
去年あたりからスーパーでも
黄金桃を見かけるようになりましたが、
当時は関東で目にする機会は、
ほぼなかったと思います。

やはり桃というと白桃がメインで、
黄金桃は生産者さんも少なかった
ことと、マンゴーみたいな濃い甘さ
があり、食べれば大変美味しいので、
「大体地元で消費しちゃうんだよ」
とのことでした。

最初食べた時、

えっ、何この美味しいジャム!?
なんの黄色?
え、これ桃ですか!?

という感じだったのです。

桃ならジャムにしている間に
こんな写真のような刻んだ果肉の
形はなくなりそうですよね?
それもあって、本当に最初なんだか
分からなかったんです。

桃のジャムとは、
黄金桃とは、
こんなに美味しいものなのか

驚き、感嘆し、お取扱いをスタートして
今に至り、多くの方に愛され、
私も今でも、これが冷蔵庫にあったら、
めちゃくちゃ嬉しい。

張り切って、6枚切りの食パンを
2枚焼くぐらい大好きです。

つくり手の浅原さんは
果物問屋さんで、
ジャム屋さんではありません。

だからジャム作りに無理がなくて、
取扱い店舗が限られようとも
(賞味期限が4か月と短い為)
無添加を貫くし、「今年は黄金桃の
出来が悪くて次の収穫まで作れません」
と、ジャムが半年間欠品という
こともありました。

このジャムは黄金桃、砂糖、
レモン果汁だけでできています。
一般的にお店で売られている
ジャムには大抵「ペクチン」が
入っています。

高級スーパーのオリジナルジャム
などで、保存料は不使用でも、
ペクチンは入っているケースが
ほとんど。

ペクチンはジャムにとろみを出す
ために使われていて、もともと
食物由来のものなので、身体に悪い
とか、避けるべきものというわけ
ではありません。

が、浅原さんの考え方は、
「余計なもの」は入れない。

そのため、このジャムはちょっと
ゆるいというか、
果肉+フルーツソースのような質感。

私はバタートーストにのせて頂く
のが最高に美味しいと思っていますが、
たまにパンの表面からさらーと
ジャムのソースが流れることがあります。

それがペクチンで固めていない証。

最近、料理家の方の本を読んで知った
のですが、ペクチンは粘度を出す中で、
香りの成分を部分的に一緒に固めて
しまうため、果物本来の味わいが軽減
するという側面があるようです。

このくだりを読んで、
あー、だからあれを食べた時、
初めてペクチンなしのジャムから、
果物を味をダイレクトに感じて、
あんなに感激したんだなと、
四年越しで納得したのでした。

改めて丁寧に販売を続けて
いきたいと思うジャムの話でした。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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